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ビクトル・バルデスがバルセロナへ別れの手紙…歴代監督やファンへ感謝の言葉

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 今季限りでの退団が決まっているバルセロナのGKビクトル・バルデスがクラブのサポーターへ向けて、別れの手紙を送った。今季限りで契約が満了となり、退団が決まっているバルデスだったが、今年3月に右膝前十字靱帯断裂という重傷を負うと、バルサでの"最後のとき"にピッチへ立つことは叶わなかった。今後はモナコへの移籍が決定的とみられている。

 バルデスはクラブを通じて、手紙を公開。「みなさんにさようならを言うお別れの瞬間となりました。残念ながら、望んでいたように、ピッチに立ってサッカーをしながらお別れをすることはかないませんでしたが、人生とは時にそういうものです。その意味で、今年は僕にとって残酷な年となりました」と負傷で締めくくることになったシーズンを振り返ると、「自分はどこから来て、どうなったのかを振り返る時間がありました。そこには、ここまで私を助けてくれたたくさんの人たちへの思いのみが浮かびます。その皆さんにこの手紙を捧げます」とした。

 そして、歴代の先輩たちの名前を列挙。「僕がなりたいと夢見ていたスポーツマンに育ててくれた先輩方。10歳の子供の時から、僕がカンプノウのゴールを守るGKにまで成長させてくれた人々。全ての人達に感謝します! 」と感謝の思いをつづった。

「ルイス・ファンハールにありがとう。彼の目だけがその才能を見抜き、僕に賭けるのに十分な勇気を見せてくれた。歴史的なバルサの建築の最初から関われたこの栄誉に僕は恵まれたのです。心から感謝しています」

フランク・ライカールトにありがとう。僕に必要な信頼を与えてくれ、僕の手でパリの欧州杯に触れることができるその栄光まで到達させてくれた。どこにいても、僕の人生は永遠にあなたへの借りがあることでしょう、監督」

「ペップにありがとう。僕の知らないプレーへの扉を開いてくれ、成功を探し続けるための道への案内役となってくれた。一緒にその道を見つけられたよね?常に道はそこに残るよ、監督。それから、信じて、それは永遠に続くから!」

 歴代の指揮官へコメントを寄せたバルデスは、4月25日に死去した前監督のティト・ビラノバ氏への思いも綴る。

「ティトにありがとう!どこにあなたがいても、チームとして勝ち続ける道だけでなく、人生に立ち向かっていくための力とその人としての道を教えてくれたことに感謝します」

 バルセロナで多くのタイトルを手にしてきた32歳の守護神。バルセロナBから2002年にトップチームへ昇格すると、5度のリーガ制覇に加え、コパ・デル・レイ優勝、3度の欧州CL優勝を経験してきた。背番号1を背負い、これまで実に361試合に出場した。

「毎日、このクラブ章旗を胸に、一緒に仕事を共有する光栄を手にし、この数年の間、作ってきたグループの中で、僕を重要な存在だと感じさせてくれたチームメートに感謝します。なぜなら、全ては彼らにたどり着くからです。ここに、今いるのは僕らなのだから。みんなどうもありがとう!

「そしてもちろん、この12年間、プロとしてこのユニフォームを来た僕にとって最も大切な人達のことを忘れたくはありません。僕の忠実なサポーターの人達。何が起きてもそこにいて、戦う僕に必要な力をいつも与え続けてくれた、毎回、祝う度に僕のことを誇りに思ってくれた、毎試合ごとに応援してくれた、僕にいつもそのポジティブなエネルギーを感じ続けさせてくれた、そしてこの何年もの間、僕に翼を与えてくれた人達。それなしでは、僕は一人ではやり遂げることができなかったことでしょう。

 ありがとう、ありがとう、本当に心からありがとう。どうか、これからも僕のことを支え続けてくれるよう、お願いします。いつまでも、永遠に FORCA BARCA!」

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