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[女子アジア杯]中1日もなんのその、なでしこが快勝でW杯出場に王手

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[5.16 女子アジア杯 日本4-0ベトナム]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は16日、2014 AFC女子アジア杯のグループリーグ第2戦でベトナム女子代表と対戦し、4-0で勝利した。前半44分にMF川澄奈穂美のゴールで先制したなでしこは、後半に3点を積み上げて快勝を飾った。初戦から中1日でこの日を迎えたなでしこだが、第3戦は再び中1日で行われ、18日にヨルダン女子代表と対戦する。

 14日の初戦で前回大会王者のオーストラリア女子代表と対戦したなでしこは、2点ビハインドを追いつき、2-2で引き分けた。迎えた第2戦は、初戦を勝利した開催国のベトナムが相手。勝てば決勝トーナメント進出に王手、また8か国中5か国に与えられるW杯出場権を大きく手繰り寄せることになる一戦となった。

 実力に勝るなでしこが圧倒的にボールを支配した。初戦は欠場していたMF澤穂希と、MF宮間あやの両エースがダブルボランチで先発して中盤を支配。両サイドが積極的に仕掛ける戦法でベトナムゴールに迫った。

 だがなかなか得点という結果が出ない。FW菅澤優衣香、FW大儀見優季にボールを集めるが、決めきれない展開が続く。前半38分には大儀見が決定機。川澄の左クロスをヘディングで合わせるが、GKの正面に飛んでしまい、先制とはならなかった。

 しかしようやく前半44分、なでしこは左サイドからのCKをDF上尾野辺めぐみが粘って中央に流す。これに走り込んだ川澄が右足ミドルを狙うと、シュートはゴール右に突き刺さり、待望の先制点が生まれた。

 後半に入ってもボールポゼッションでは明らかに上回るが、ベトナムの粘りの前に、なかなか追加点が奪えない。中1日、高温多湿の気候も相まって、選手たちの疲労の色も濃くなっていく。だが相手の疲労の色もそれ以上に濃くなり出す。すると後半20分、ゴール前で大儀見が頭に当てると、浮き球をDF岩清水梓がヘディングシュート。クロスバーに跳ね返されるが、MF木龍七瀬がヘディングで押し込み、勝利をグッと引き寄せた。木龍は嬉しいなでしこジャパン初ゴールとなった。

 直後の後半23分にはその木龍に代えてFW丸山桂里奈を投入。一気に畳みかけに行く。同24分、澤の飛び出しから右サイドの川澄にこぼれると、左足クロスが大儀見の頭にピタリと合う。エースストライカーが2試合連続ゴール。さらに大儀見はこれでなでしこ通算得点が50点に到達。並んでいたFW長峯かおりを抜いて、歴代単独2位に浮上した。1位は澤の81得点。

 この後、大儀見や宮間はお役御免。だが代わって入ったFW高瀬愛実やMF宇津木瑠美がリズムを作り出すと、後半42分、高瀬の右サイド突破から菅澤が落とすと、最後は川澄が落ち着いて蹴り込み、ダメを押した。勝ち点を4に伸ばしたなでしこは、グループ首位に浮上。次戦のヨルダン戦を引き分け以上とすれば自力でW杯出場権を獲得する。


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