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海外組9人が合同練習、香川「疲れはそこまで感じてない」

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 すでに欧州のシーズンを終えて帰国している日本代表の海外組9選手が17日、都内で合同自主トレを行った。

 前日16日からトレーニングを再開したFW香川真司(マンチェスター・U)、DF内田篤人(シャルケ)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、MF長谷部誠(ニュルンベルク)に加え、この日からFW岡崎慎司(マインツ)、FW清武弘嗣(ニュルンベルク)、FW大迫勇也(1860ミュンヘン)、DF酒井宏樹(ハノーファー)、DF酒井高徳(シュツットガルト)も合流。膝蓋腱炎症の酒井宏は別メニューで調整したが、それ以外の8人はエウジェニオ・アルバレッラフィジカルコーチ、早川直樹コンディショングコーチの下、炎天下のピッチで黙々とフィジカルメニューをこなした。

 練習後、報道陣の取材に応じた香川は「張り詰めた雰囲気というよりはリラックスしてやれている。ケガをすることなく、徐々にコンディションを上げていきたい」とコメント。プレミアリーグは11日に終わったばかりだが、「試合に出ていない期間もあって、疲れはあるけど、そこまで感じていない。(W杯開幕まで)1か月空く難しさもあるけど、しっかりやっていきたい。メンタル面でもW杯の初戦にしっかり照準を合わせていきたい」と話した。

 サポートメンバーだった南アフリカW杯から4年。日本の10番として臨む自身初のW杯へ、気持ちも徐々に高まっている。「南アフリカでは出られなかったけど、4年後は必ずピッチで中心になってやっているという意識はあった。(W杯の)ピッチに立って活躍するんだという強い気持ちを持ってヨーロッパに行ったし、この4年間がブラジルにつながればいいなと思う」。南アフリカW杯後、ドルトムントでブンデスリーガ2連覇に貢献し、マンチェスター・ユナイテッドでも移籍1年目でプレミアリーグ制覇を経験した。今季は苦しんだが、すべての経験がブラジルにつながっていく。

「4年間、このためにいろいろ努力してきた思いはある。そこを表現できれば」。そう力を込める香川は、所属するユナイテッドでもタイトル獲得の可能性がなくなったシーズン終盤は、自然とチームメイトともW杯の話題が増えたことを明かす。「俺たちにはW杯がある、と。コートジボワールとコロンビアは強敵だからということも言われた」。各国代表選手がそろうユナイテッドだが、日本代表のことは「そこまで分かってないでしょうね。知っている選手も(本田)圭佑くんと(長友)佑都ぐらい」という。

「日本という国は、彼らから見たら強いチームとは思われてない。それは結果で証明していくしかない。世界で自分たちをアピールしたい」。W杯を終えてマンチェスターに戻ったとき、チームメイトの日本代表に対する評価がどう変わっているか。それはすべてブラジルで残す結果次第だ。

(取材・文 西山紘平)

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