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アトレティコが18年ぶり10回目のリーガ制覇!!バルサ逆転Vならず

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[5.17 リーガ・エスパニョーラ第38節 バルセロナ1-1A・マドリー]

 リーガ・エスパニョーラは17日、第38節を行い、アトレティコ・マドリーが18年ぶり10回目のリーグ優勝を飾った。2位バルセロナの本拠地カンプ・ノウに乗り込んでの最終節の直接対決。引き分け以上が優勝の条件だったアトレティコは前半早々に2人の故障者を出し、先制点も許したが、後半4分にセットプレーから追いつき、1-1で引き分けた。2位バルセロナ、3位レアル・マドリーという2強に勝ち点3差をつけてのリーガ制覇。24日の欧州CL決勝では、2冠を懸けてレアルとのマドリードダービーに臨む。

 悪夢のようなアクシデントが立て続けに起こった。アトレティコは前半14分、右太腿裏痛から2試合ぶりに復帰したFWジエゴ・コスタが突如、プレーを止める。再び太腿裏の違和感を訴え、そのままピッチをあとにすると、FWアドリアン・ロペスと交代した。

 ベンチに座り込んだジエゴ・コスタは手で顔を覆い、涙を流していた。さらにその直後にもMFアルダ・トゥランがMFセスク・ファブレガスとの接触で腰を痛めたとみられ、前半23分にMFラウール・ガルシアとの交代を余儀なくされた。ピッチを叩いて悔しがるアルダ。ベンチに下がるときには人目もはばからずに号泣。ディエゴ・シメオネ監督が慰めるように抱きしめた。

 前半23分の時点で攻撃の要である2選手を失ったアトレティコ。対するバルセロナは、動揺を隠せない相手の隙を突こうと、一気に攻勢に出る。すると前半34分、セスクの浮き球のパスをFWリオネル・メッシが胸で落とし、FWアレクシス・サンチェスが右足ダイレクトで一閃。角度のない位置からニアサイドを破る豪快な一撃がゴールネットを揺らし、バルセロナが先制点を奪った。

 これまで首位を走ってきたアトレティコも意地を見せる。後半立ち上がりの4分、MFガビの右CKからDFディエゴ・ゴディンが打点の高いヘディングシュートを叩き込み、1-1の同点。試合を振り出しに戻し、今度はバルセロナが追い込まれた。後半12分、MFセルヒオ・ブスケツの負傷交代でMFアレクサンドル・ソングを投入したバルセロナは同17分にFWペドロ・ロドリゲスを下げ、故障明けのFWネイマールをピッチに送り込んだ。

 左足第4中足骨を痛めていたネイマールは4月16日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝以来、約1か月ぶりとなる復帰戦。引き分けでも優勝できるアトレティコに対し、バルセロナが優勝するには勝つしかない。後半32分にはセスクに代えてMFシャビ・エルナンデスを投入し、最後のカードを切った。

 あと1点で逆転優勝できるバルセロナだが、その1点が遠かった。アトレティコの堅守を崩し切れず、後半36分のDFダニエウ・アウベスの右足ミドルもGKティボー・クルトワの好守に阻まれる。後半アディショナルタイムのセットプレーではGKホセ・マヌエル・ピントもゴール前に上がったバルサの猛攻を最後までしのいだアトレティコ。敵地で1-1の引き分けに持ち込み、18年ぶり10回目となるリーグ優勝を成し遂げた。


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