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[MOM1032]流通経済大柏DF河内渉真(1年)_中学年代日本一の主将が「高校最強」チームで躍動

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.17 2014 Rookie League Aグループ第1節 清水桜が丘高 0-1 流通経済大柏高 裾野G]

 中学年代日本一を経験したDFが、高校日本一チームでの活躍を予感させるプレーを見せた。昨年の高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップ優勝の流通経済大柏高(千葉)の1年生DF河内渉真はこの日、同じ1年生相手にハイレベルのプレーを90分間披露。スペースのない中でも正確なタッチでボールを止め、ベストな位置へボールを持ち出してからドリブル、パスを繰り出し、攻撃を活性化した。

 前半から攻撃の組み立て役として機能していた河内は後半開始からCBとしてプレー。だが、なかなか先制点の生まれない展開の中、「攻撃をつくれ」のメッセージとともに“司令塔”として左SBへ移ると、後半20分にはオーバーラップからのスペースへのパスで先制点の起点となってチームに白星をもたらした。その後もGKの頭上を越して逆サイドの味方へ届くアーリークロスやドリブルでのカットインなど存在感を発揮。榎本雅大コーチも「SBから攻撃の起点になれる存在。意欲や執念の部分も流経らしくやろうとしている。(身体が成長して、上級生のように)ターン、ストップの連続とかができればまた変わると思います」と期待を寄せたDFが勝利の立て役者となった。

 河内は浦和レッズジュニアユース出身。昨年12月の高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権では主力DFとして、また主将としてチームを日本一へ導いた。その経歴を持ちながらあえて、選手層の厚い流経大柏へ入学してきた挑戦者。榎本コーチによると、「Rookie League」は流経大柏の本田裕一郎監督の「16歳から18歳は2年しか変わらない。同じように90分でやらせよう」というアイディアによって90分間ゲームで行われているという。河内もまずはトップチームと同じく「Rookie League」の激しい90分間ゲームを通してより逞しさを増して、強豪校で自らの将来を切り開く。

(取材・文 吉田太郎)
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