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3発快勝の横浜FMは齋藤学もゴール演出!!大久保は不発…

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[5.18 J1第14節 川崎F0-3横浜FM 等々力]

 J1リーグは18日、W杯による中断前ラストゲームとなる第14節の残り2試合を行った。等々力陸上競技場では川崎フロンターレ横浜F・マリノスが対戦。日本代表のW杯メンバーに選出されたMF齋藤学も追加点を演出するなど、3得点を奪った横浜FMが3-0で快勝した。

 川崎Fは14日のACL決勝トーナメント1回戦第2戦・FCソウル戦(2-1)と同じ先発メンバー。W杯日本代表に選出されたFW大久保嘉人がFW小林悠と2トップを組んだ。
 横浜FMは前節10日の鳥栖戦(1-2)から先発4人を変更した。MF中村俊輔、DF小林祐三、DF下平匠が2試合ぶりの先発となったほか、MF富澤清太郎も4試合ぶりに先発復帰。システムも過去2戦の4-4-2から4-2-3-1に戻し、中村がトップ下に入った。
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 静かな立ち上がりとなった試合は徐々にホームの川崎Fがチャンスをつくり出す。前半22分、大久保が強烈な右足ミドルでゴールを強襲すると、同24分には中盤のセカンドボールを拾ったMF中村憲剛が倒れ込みながらスルーパス。ゴール前に抜け出したMFレナトはドリブルでGKもかわそうとしたが、GK榎本哲也は体を倒しながら冷静にボールだけを抑え、これをカットした。

 ACLとの連戦のうえ、公式戦4試合連続で先発メンバーも固定している川崎Fは暑さの影響もあり、なかなか運動量が上がらない。徐々に横浜FMが押し返し、前半29分には右サイドのスペースに飛び出した小林の折り返しを齋藤が左足でダイレクトボレー。強烈な一撃だったが、シュートはGKの正面を突き、GK西部洋平に弾かれた。それでも同43分、中村の左CKからファーサイドのDF栗原勇蔵が相手2人に競り勝ち、ヘディングシュート。これがワンバウンドしてゴールネットを揺らし、横浜FMが前半終了間際に先制点を奪った。

 1点ビハインドで後半に折り返した川崎Fは何とか反撃に出たいが、なかなか攻撃に迫力が出ない。逆に横浜FMは後半12分、左クロスのセカンドボールを拾った齋藤が鋭い切り返しでMF大島僚太をかわし、得意のドリブルでPA内へ切れ込んだ。DF中澤聡太とDF谷口彰悟の間を強引に突破しようとしてつぶされたが、ゴール前にこぼれたボールをFW伊藤翔が左足で押し込み、追加点。齋藤の積極的な仕掛けの姿勢が2点目をもたらした。

 2点を追う川崎Fは後半21分、大島に代えてFW森島康仁を投入。MF森谷賢太郎がボランチ、小林が右サイドハーフにポジションを下げ、森島と大久保の2トップに変更した。まずは1点を返したいが、効果的な打開策とはならない。同31分には小林を下げ、MF山本真希を投入。中村がトップ下に入る4-2-3-1にシステムも変えて攻撃の糸口を探ったが、全体に運動量が少なく、横浜FMのディフェンスをこじ開けられなかった。

 横浜FMは後半42分、素早いリスタートから中澤のクリアミスを齋藤がカットし、右足でシュート。惜しくもゴールとはならなかったが、同43分に中村の右CKをPA手前のDF中澤佑二が右足ダイレクトでゴール左隅にねじ込むスーパーゴールで3-0と試合を決定づけた。3失点完敗の川崎Fの連勝は2で止まり、5試合ぶりの黒星。消化試合が1試合少ないながら、首位・浦和とは勝ち点8差の暫定8位で中断期間を迎えることになった。横浜FMは2試合ぶりの白星。暫定12位まで順位を上げた。

(取材・文 西山紘平)

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