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攻撃陣爆発の太陽王が首位浮上、田中&茨田「連覇を狙う」

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[4.21 ナビスコ杯第4節 柏3-0新潟 柏]

 ナビスコ杯は16日、グループリーグ第4節を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルがグループ首位のアルビレックス新潟をホームに迎えた。前半9分にMF田中順也の得点で先制した柏は、同34分にMF茨田陽生が追加点を奪い2-0で前半を折り返す。さらに後半13分にはDF渡部博文が3点目を奪うと、そのまま逃げ切って3-0の完封勝利を収め、グループ首位に浮上した。

 試合を動かしたのはホームの柏だった。前半9分、DF鈴木大輔のスルーパスからMF高山薫が右サイドを抜け出す。しっかりとゴール前の状況を確認して丁寧にグラウンダーのクロスをマイナスに送るとMF田中順也が右足で流し込んで先制に成功した。

 さらに前半15分にも細かいパスワークから右サイドを駆け上がった高山が中央に折り返すと、FW工藤壮人がダイレクトで合わせる。シュートはクロスバーに阻まれるが、柏がリズム良い攻撃を仕掛けてリズムを生み出す。さらに同25分には右サイドを切り裂いたFWレアンドロのパスから工藤が鮮やかに合わせるも、カバーに入ったDF松原健にクリアされて追加点は奪うには至らなかった。

 前半33分にはMF田中亜土夢にミドルシュートを放たれるも、GK菅野孝憲のセーブで新潟に得点を許さず。すると同34分にはレアンドロのパスに対して後方から走り込んだMF茨田陽生が右足を一閃。右足から蹴り出されたボールは一直線にネットに突き刺さり、柏がリードを2点差に広げる。前半終了間際にはDF増嶋竜也が決定機を迎えたが、シュートは大きく枠を外してしまい追加点のチャンスを逃した。

 2点を先行された新潟は後半開始と同時にMF小林裕紀を投入して反撃を試みる。しかし、流れは簡単には変わらずに攻撃の手を緩めない柏に後半3分、CKから増嶋にヘディングで合わせられてゴールを強襲される。その後もなかなか攻撃の形を作れない新潟は同10分にFW川又堅碁をピッチに送り込んだ。

 しかし、チャンスを作るのは柏。後半11分にCKのこぼれ球からDF橋本和がゴールを脅かすとシュートはGK守田達弥のセーブに遭うが、同13分にCKからDF渡部博文が一度はヘディングシュートを防がれたものの、こぼれ球を渡部自身が蹴り込んで3-0とする。後半25分には田中がクロスバー直撃のシュートを放つなど、その後も柏は決定機を生み出し続けた。

 追加点こそ生まれなかったものの、新潟にゴールを脅かされる場面がありながらも菅野を中心とした守備陣が踏ん張って3-0の完封勝利。新潟との直接対決を制した柏が、首位に浮上した。

 豪快なミドルシュートを叩き込んだ茨田が「ファーストタッチがきれいに決まったので思い切り打とうと思った。ボランチから飛び出してゴールを決められればチームが楽になる。ナビスコのタイトルを取りに行きます」と語ると、先制点を決めた田中も「練習でやってきた形で(高山)薫が良いボールをくれたので決めるだけだった。最近点を取れていなかったので良い形で取れて良かったです。連覇できるように頑張ります」とナビスコ杯連覇へ意気込みを見せた。


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