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選手のコンディションを注視するザック 長谷部、内田らも「非常に順調」

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 鹿児島・指宿合宿の初日となった21日の練習後、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督が報道陣の取材に対応し、あらためて今合宿の目的としてコンセプトの確認とフィジカル面の調整を挙げた。

 この日の練習でもフィールド選手を2グループに分け、一方が戦術確認、一方がフィジカルトレーニングをこなした。明日22日からの3日間は2部練習を予定しており、体力的に追い込み、W杯本大会に向けてコンディションを上げていく狙いだ。

 ただ、シーズンを終えたばかりの海外組と、シーズンが始まったばかりの国内組では現時点のコンディションに差がある。国内組の中でも、ACLとの過密日程を戦ってきた選手には連戦の疲労もある。指揮官は「シーズンの疲れやケガを多少引っ張っている選手もいる。最新の技術も使って、できるだけ選手のコンディションを把握したい」と指摘する。

 選手のコンディションの見極めという意味では、負傷で長期離脱していたMF長谷部誠やDF内田篤人、DF吉田麻也らの状態を確認するという目的もある。すでに都内での合同自主トレでフィジカルトレーニングをこなしてきていたが、あらためて自分の目で確認し、「久しぶりに見たが、非常に順調だなという印象を受けた。100%までそんなに遠くないのかなという印象だ」と手応えを得たようだ。

 一方で選手間でバラつきのあるコンディションの調整には、ある程度の時間がかかるとの見通しも示した。「この合宿だけではちょっと難しいと思う。できるだけその作業の多くをこの指宿でやっていきたいが、最終日にどういう状況か確認したい」。27日のキプロス戦(埼玉)を経て、29日に出発するアメリカ・フロリダ遠征も見据えながら、「計画としては、その後(の目的)はスピードや精度を求めるところに置いている。ただ、スピードを求めるには、ベースとなるコンディションが必要だ」と、チームづくりの青写真を描いた。

 報道陣から「コートジボワール戦の先発はすでに頭にあるのか?」と聞かれた指揮官は「仮に(合宿の)初日にそういったものが頭の中にあったとしても、これからのトレーニングが大事になる。選手をしっかり観察して、それをいかに変えていけるかだ」と力説。あくまでベストなコンディションにある選手を起用していく考えを示した。

(取材・文 西山紘平)

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