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[女子アジア杯]決勝の相手はオーストラリアに決定。なでしこ佐々木監督「優勝したフットサルに続く」

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[5.22 女子アジア杯準決勝 日本2-1中国]

 4大会連続で敗れていた鬼門の準決勝を、劇的な勝利で突破したなでしこジャパンの佐々木則夫監督は「タフな試合になると思っていたので、勝利してくれた選手を称賛したい」と満足そうな表情を浮かべた。

 グループリーグ終了後に所属クラブに戻ったFW大儀見優季の穴を埋めるべく、前線の配置に変化をつける戦術が功を奏した。前半はFW高瀬愛実とFW川澄奈穂美の2トップ、左サイドにMF宮間あや、右サイドにMF中島依美という4-4-2でスタートしたが、中国の守備ブロックが固く、前線にボールが収まらない。

 すると佐々木監督は後半、4-2-3-1にシステムを変更。「(DFの)間に入ってプレーするなら川澄より宮間がいい。サイドは川澄がいい」との判断。1トップに高瀬、左サイドに川澄、トップ下に宮間という配置転換がはまり、後半は日本の攻撃が活性化した。

 今大会はAFC最高峰の戦いであるにも関わらず、国際Aマッチデーではないという理由で欧州クラブに所属する6選手を招集することができず、大儀見優季もグループリーグ3試合のみと出場試合が限定された。「ベストメンバ-ではないが、現状でのベスト」という、若手も多く入った構成だが、指揮官は「事情を言い訳にせず、アジアのカップ戦を制覇していくために精進する」と話していた。

「僕自身、3位、3位ときていて優勝したことがない。同じように、数年来一緒にやってきた選手も決勝で勝ちたいだろう。その願いがかなうんだろうなという気持ちでいる」と話した佐々木監督。決勝の相手は準決勝で韓国を下したオーストラリアに決まった。日本にとってはグループリーグ初戦で2-2と引き分けた相手であり、前回の覇者。気持ちは高ぶる。

 今大会は、今月10日にフットサル日本代表が2大会連続3度目の優勝を飾ったのと同じベトナムのホーチミン市が舞台となっている。「ここに来て、フットサル日本代表が厳しい戦いを制して優勝したのを見て、勇気とパワーをもらった。フットサルに続きたい」
 なでしこの、そして佐々木監督の悲願がかなうときが近づいた。

(取材・文 矢内由美子)

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