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[インタビュー]ヘルタ移籍の浦和FW原口「ワクワクせずにはいられない」

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 25日にブンデスリーガのヘルタ・ベルリンへの移籍が発表された浦和レッズFW原口元気。当日、ナイキのイベントに参加していた原口が、移籍発表直後の思いを激白した。

――移籍が発表されて率直な気持ちを教えてください。
「やっと発表することができて、スッキリしたという気持ちはあります」

――相当悩んだ末の決断だったと思います。
「一番引っかかっていたのは、レッズにタイトルをもたらせていないということです。…でも、それと同じくらいに下部組織出身である自分が移籍金を払ってもらって海外のクラブに行くという目標があったので。それはタイトルを取るのと同じくらい、自分の中で目標にしていた部分でもありました。それを実現できたのは、素直にうれしい部分です」

――話があったのはいつくらいだったのでしょうか。
「1カ月前くらいですかね」

――海外移籍がどのようなプラスをもたらすと感じますか?
「元々、海外に行くという目標もあったし、その中でヘルタ・ベルリンが非常に良いクラブだと感じました。まだ、クラブには直接行ってはいませんが、移籍金をちゃんと払ってくれて僕を評価してくれたし、ハジくん(細貝萌)がいるというのもプラスになったし、ベルリンは住みやすいところということも聞きました。伝統もある素晴らしいクラブなので挑戦してみたいという気持ちが大きくなりました」

――浦和には特別な思いがあることを今までも話していました。
「多分、レッズじゃなかったらもっと早く移籍していたかもしれません。正直、毎年この時期になると何度も『挑戦したい』という気持ちになっていましたけど、レッズでどうしてもタイトルを取りたいし、チームメイトも大好きだし、ぺトロヴィッチ監督に恩返ししたいと思っていました。そういう意味でも、このチームで何とかタイトルを取りたいという思いが強かった。もちろん今でも、レッズでプレーを続ければ成長できると思っていますが、より先に、上に行くには海外でプレーして自分を厳しい環境に置く必要もあると感じていました」

――ドイツに渡り、どのようなプレーヤーになることが浦和への恩返しになると感じていますか。
「サポーターに関していえば、ジュニアユースからレッズで育ってきた僕を、自分の子供を見るように応援して下さった方がたくさんいてくれたと感じます。そういう思いで応援してくれていたのは本当に感じていたので…。だから、日本で一番の選手になるという目標を叶えることが恩返しにつながると思うし、必ずそういう選手になってタイトルを取るためにもう一度レッズに帰ってこれたら一番だと思います」

――ブラジルW杯のメンバーに選ばれなかったというのは、一つの転機になりましたか。
「自分の中で、もしW杯に行けたらレッズに残るという選択肢もありました。でも行けなかったら海外に行こうという気持ちがあって。僕はロンドン五輪のメンバーにも入れなかったので、ブラジルW杯のメンバーに入れなかったら、何か足りないものをドイツで見つけられるんじゃないかとも思いました。自分の中に甘さがあるのかもしれないので。原口元気を誰も知らない地に行って、最初からまた評価をしてもらい、ポジション争いであったり、いろいろな競争を勝ち上がっていき、ハングリー精神を持ち続けることが大事だと感じています」

――原口選手を筆頭に浦和のユースの選手は力をつけてきています。
「だから、僕が良い前例となったらいいなと思います。今後、僕みたいに、…僕はタイトルを取れなかったですけど、レッズにタイトルをもたらして、それにプラスしてヨーロッパのクラブに評価されて移籍金を払ってもらい、移籍していくという流れができることによって、レッズも成功していくと思う。その最初の例になれたら、誇りに思いますけどね」

――初めての移籍になりますが楽しみに感じる部分の方が大きいですか?
「正直、僕は箱入り息子ですからね(笑)。中学生の頃から浦和レッズというクラブに入ったので、僕は本当にレッズしか知りません。だから不安もありますが、甘えられない環境に身を置くことが、すごく楽しみでもあります。ワクワクせずにはいられないですね」

――ドイツには日本人選手がたくさんいます。心強い部分もあると思います。
「いや、ライバルだと思っていますよ。分かりやすいじゃないですか。そのリーグでプレーする日本人選手より活躍していくことが、日本で一番の選手になる方法だと思うし、岡崎(慎司)選手が15ゴール奪いましたけど、その数字を上回れば、より評価してもらえると思います。多くの日本人選手がいるので、そこで一番の結果を残して評価される存在になりたいです」

――目標を教えてください。
「日本のトップ、日本一の選手になるのはずっと言ってきた目標だし、それになるのが目標です。でも一歩一歩進んでいると思うし、この歩みを止めないことが大事だと思っています」

(取材・文 折戸岳彦)



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