beacon

Jリーグが愛媛と福岡に厳重注意…チェアマン「イメージをき損する事案」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 Jリーグの村井満チェアマンが28日、愛媛FCアビスパ福岡に対して厳重注意を行った。

 愛媛は18日に行った讃岐戦で、サポーターによる讃岐の選手バスの通行妨害、および讃岐を中傷するフラッグを掲げたことに対するもの。福岡は24日の山形戦で、福岡FW城後寿が山形サポーターを挑発する行為を行ったことに対して。

 村井チェアマンは公式サイトに以下のようなコメントを掲載した。

「JリーグとJクラブは、4月22日に『3つのフェアプレー宣言』をし、選手にはピッチ上のフェアプレーを、またファン・サポーターの皆様には、『スタジアム内外での掲示物等のメッセージは、それに触れる方々が共感し、感動を共有できるものにしましょう』と呼びかけました。

 今回の愛媛FCのサポーターの行為は、本試合を楽しみにスタジアムにご来場いただいた多くのファン・サポーターの皆様が不快に思う、先の3つのフェアプレー宣言および私がチェアマンメッセージに込めた思いに反する極めて遺憾な行為であったと思います。また、アビスパ福岡の選手による挑発行為については、子どもたちの見本となるべきプロサッカー選手が、相手チームに敬意を表するという、選手である前に一人の人間として当然の礼儀を欠いた非常に見苦しい行為です。いずれのケースもクラブスタッフによる現場での迅速な対処がなされましたが、日本サッカー界のイメージを毀損(きそん)する事案と言わざるをえません。

 繰り返しとなりますが、選手、チームは勿論のこと、ファン・サポーターの皆様、関係者の全員が、常にフェアプレーを尊重し、相手チームに敬意を表し、スタジアムに訪れたすべての方々が気持ちよく試合を観戦していただけるように常に意識し、行動しなければなりません。

 本来サッカーは、全ての人が楽しむために存在するものです。そしてサッカースタジアムは感動を共有する大切な「劇場」です。その「劇場」においては、どのような行為でも許されるというものではありません。サッカーに限らず、物事にはルールがあり、それを守るという一人ひとりの心のありようが大変重要です。私たち全員が、一つひとつの事案に真摯に向き合い、解決し、学んでいく必要があります。皆様とともに、これまで以上に感動的な、『世界に誇れるJリーグの劇場』をつくってまいりたいと思います」

TOP