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闘莉王が魂の決勝弾!名古屋が柏を下して決勝T進出に前進

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[5.28 ナビスコ杯第6節 名古屋1-0柏 瑞穂陸]

 グループBで4位の名古屋グランパスが同3位の柏レイソルを迎えた一戦は、DF田中マルクス闘莉王の今大会3点目が決勝点となり、名古屋が1-0で勝利。3位に浮上した名古屋は、決勝トーナメント進出に大きく前進した。

 グループリーグ突破のためには勝利しかない名古屋は、立ち上がりから積極的に仕掛ける。この試合最初のシュートは柏FWレアンドロに譲ったが、8分にルーキーのMF矢田旭が名古屋最初のシュートを放ってリズムをつかむと、12分に決定機。DF矢野貴章のクロスのこぼれ球にFW永井謙佑がつめるが、GK菅野孝憲が身を挺してゴールを許さなかった。25分には右SBの矢野が右足を豪快に振り抜いたが、GK菅野が好守で凌いだ。

 ショートカウンターからチャンスをつくる柏。しかし、レアンドロからFW工藤壮人のパスは闘莉王がハンドで防ぐ。この行為にイエローカードが提示され、闘莉王は次節累積で出場停止となった。柏はこのFKをMF田中順也が直接狙い、左足から放たれたシュートはキレイな弧を描いてゴールマウスに向かったが、惜しくもクロスバーに弾かれた。

 0-0で後半に入り、さらに攻勢をかける名古屋。5分、MF田口泰士のクロスをDF牟田雄祐が頭で合わせたが、MF大谷秀和がゴールライン上でクリアし、ピンチを防ぐ。7分に永井が負傷退場した名古屋だったが勢いは止まらない。9分、田口がFW玉田圭司とのワンツーで柏DFの裏に抜けたが、シュートは枠を捉えることができない。

 防戦一方となった柏、後半最初のシュートは34分だった。田中のスルーパスに反応したレアンドロが名古屋DFラインの裏に抜け出るも、GK楢崎正剛が立ちはだかりゴールを割らせない。

 そして迎えた40分、名古屋の攻撃が結実する。PA内で粘った矢田からMF小川佳純にパスが通ると、小川はゴール前につめていた闘莉王へ。これを右足できっちりと押し込み、ついに均衡は破れた。終盤は柏も攻勢に出たがゴールは遠く、名古屋が1-0で逃げ切った。

 前半に次戦出場停止が決まったため、「ハーフタイムにかなり気合いが入っていた」(西野朗監督)という闘莉王。決勝トーナメント進出を懸けた浦和との大一番に向けて「やりたかった浦和戦に出られないので、みんなに託したいと思います」とチームメイトへ想いを託した。

 勝ち点を10に伸ばした名古屋は、柏をかわして甲府と同勝ち点の3位に浮上。6月1日の最終節、敵地での浦和戦に勝利すれば自力での決勝トーナメント進出が決まる。引き分けた場合、柏が徳島と引き分け以下で終われば2位以上が確定する。

 ナビスコ杯初黒星となった前大会王者・柏は、勝ち点8のままで順位を4位に落としたが、決勝トーナメント進出の可能性を残しており、中3日で迎える最終節、ホームでの徳島戦に勝利することが絶対条件。名古屋が浦和と引き分け以下で終われば、逆転で決勝トーナメント進出が決まる。


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