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清武弘嗣直撃インタビュー「初戦にピークを持っていく」

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 日本代表のブラジルW杯メンバー23人に選出されたMF清武弘嗣(ニュルンベルク)は、2部降格という屈辱のシーズンから気持ちを切り替え、自身初の夢舞台へ挑む。2012年のロンドン五輪でも主力として活躍し、44年ぶりのベスト4進出に貢献。2年前の経験をもとに、何よりも初戦の重要性を説くアタッカーをゲキサカが直撃インタビューした。

―まずはW杯のメンバー23人に選ばれたときの心境はいかがでしたか?
「もちろん、すごくうれしかったですし、同時に責任もすごく感じました」

―実際に選ばれるまでは不安もありましたか?
「ありましたよ。日本代表というのは常にそのときに最高の選手が選ばれる場所ですし、そういう選手が選ばれるべきものだと思っています。ですから、今回のメンバー発表だけでなく、これまでも常に発表のときはドキドキしていました」

―23人のリストを見て、どう感じましたか?
「このメンバーで本番を迎えるわけですし、みんなが一つになって戦うだけだと思います」

―いよいよW杯が近づいてきたという心境にもなりましたか?
「そうですね。でも、あまり早くから意識してもしょうがないですし、今からモチベーションを上げすぎるのも良くないのかなと思っています。初戦にピークを持っていかないといけないと思っているので、リラックスしつつ、初戦で自分のベストパフォーマンスを出せるように持っていきたいと思います」

―まず合わすべきは初戦のコートジボワール戦ということですね。
「オリンピックを経験して、初戦の重要性というのを自分はすごく感じました(編集部注:ロンドン五輪では初戦でスペインを撃破し、最終的に44年ぶりのベスト4進出を果たした)。初戦にベストな状態で臨めれば、大会中はずっといいパフォーマンスでいられると思うので、心も体も最高の状態で初戦を迎えたいと思っています」

―ドイツのシーズンが終わって、少しはリフレッシュできましたか?
「2日間ぐらい大分に帰って、家族とも過ごして、いいリフレッシュができました」

―家族と言えば、小学生時代はお父さんが監督をしているクラブチームでプレーしていたんですよね?
「厳しかったですね。自分が息子だから、おのずと厳しくなりますし、『息子だから甘やかせない』というのもあったと思います」

―当時のことで印象に残っていることはありますか?
「いろいろありすぎて覚えていないぐらいですけど(笑)。プレーが良くなかったら、試合中であろうがなんだろうが、ハーフウェーラインのところに立たされて、自分抜きで10人対11人で試合をやっていたりしました。そういうことは自分もありましたし、弟もありましたね。でも、小さいころから厳しく育てられたので、サッカーもそうですが、サッカーを通じて私生活の面でも鍛えられたのかなと思います」

―お父さんが監督だった小学生時代はどんな練習をやっていたんですか?
「基本的にゲームが多かったので、技術練習はそこまでしなかったですが、リフティングの練習はかなりやりましたね。地元の選抜チームに入るためにクリアしないといけない回数みたいなものがあったので。練習後もグラウンドに残ってやったり、暗くなったら車のライトで照らしながらやったりもしていました」

―自分で課題を見つけて取り組むということもありましたか?
「小学生のときから自分でそういうテーマをつくっていました。例えば『今日は左足しか使わないぞ』とか、そういうことはやっていましたね」

―W杯で着用する新しいスパイクも完成しましたが、この「プレデター インスティンクト」は力になりそうですか?
「フィット感がすごくいいですね。僕はトラップを一番大事にしているので、ボールの吸いつきというか、コントロールしたときの柔らかさという意味でも気に入っています」

―白と黒のデザインというのもめずらしいですね。
「こういうスパイクは初めてですね。最初に見たときはビックリしました。白と黒ということで、自分たちの試合も引き分けではなく、白黒付けないといけないので、そういう意味でもこれを履いてがんばりたいですね。新しいスパイクを履くことによって、自分自身、新鮮な気持ちで臨めると思います」

―チーム内での自分の役割をどう考えていますか?
「流れを変えるとか、ゴールに絡むとか、そういうことを求められていると思うので、そこは前面に出していきたいですが、まだだれがスタメンか決まったわけでもないと思いますし、そこを目指して切磋琢磨してやっていきたいですね」

―控えの立場にいる選手が先発組を脅かさないといけないと前にも話していました。
「そうでなければ、自分も成長しないし、チームも成長しないと思うので、競争は大事だと思います」

―ロンドン五輪前と比べて心境の面で違いはありますか?
「オリンピックが終わったときから『次はW杯だな』と思っていましたし、そのスタートラインに立てたことはすごくうれしいですが、まだ立っただけなので。これからがすごく大事になると思っています」

―清武選手にとってW杯とは?
「W杯というのはだれもが目指す場所ですし、サッカーをやっているみんなの夢や目標だと思います。そこに立てるのはすごく光栄で、幸せなことですが、まだ夢を叶えたわけではないですし、自分はまだまだレベルアップできると思っているので、しっかり準備していきたいと思います」

―まだ夢を叶えていないというのは?
「W杯に行って『あー、よかった』と言うだけでは意味がないですし、日本代表というのは常にその場所にいて、常に結果も求められるものだと思うので、そういう結果をしっかり出せるようにやっていきたいと思っています」

―日本代表のチームとしての強みはどこにあるでしょうか?
「ザッケローニ監督が就任してからずっと続けてきたサッカーを本番でも出したいですし、それこそが自分たちの一番の強みだと思うので、それを試合でうまく出せればと思います」

―ザッケローニ監督のサッカーとは?
「すごく攻撃的なサッカーですし、相手がどこであれ、自分たちのスタイルを変えないところが一番の強みなのかなと思っています。相手がどこであれ、常に自分たちのサッカーをすることが目標としてあります」

―監督もメンバー発表の会見で「攻撃的なメンバーを選んだ」と言っていました。
「もちろん、全員で守備をして、全員で攻撃するというのが日本代表のスタイルなので、攻撃の選手も守備をします。でも、点を取らないと試合には勝てないので、前の選手にはそういうことが期待されていると思います」

―昨年6月のコンフェデレーションズ杯も自分たちのサッカーで挑んだ大会だったと思います。結果は3戦全敗でしたが、何がプラスされればW杯では結果につながると思いますか?
「決定力とか、そういう課題は見て取れたと思いますが、勝負勘だったり、ゲームの流れを読むことだったり、そういう部分を自分たちでコントロールできれば、結果は付いてくると思っています」

―それでは、最後に日本のサポーターに向けてメッセージをお願いします。
「自分たちの力だけでなく、サポーターの力も絶対に必要だと思っていますし、そういう声援というのは絶対にブラジルまで届くと思います。サポーターの気持ちも背負って戦いたいと思いますし、日本のために戦いますので、引き続き熱い応援をよろしくお願いします」

(取材・文 西山紘平)

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