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好調のバロメーター?大久保が強めるチームメイトへの要求

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 日本代表FW大久保嘉人(川崎F)が30日(日本時間31日未明)、宿舎で報道陣の取材に応じた。チームは約13時間のフライトを経て、前日夜に事前キャンプ地のアメリカ・フロリダ州に到着。「朝6時に目が覚めた」という大久保だが、「今日1日、起きていれば大丈夫。これまでも時差ボケはあまり感じたことがない。いつでも寝れるし」と、どこ吹く風だ。

 約2年3か月ぶりの代表戦出場となった27日のキプロス戦。「やれるなという自信が強くなった」とあらためて振り返り、「ボランチのところで奪ったあと、後ろではなく、前に付けるだけでチャンスが増える」と、チームとしての課題も口にした。

 すでに試合直後にチームメイトと話し合ったそうで、左サイドを再三、突破し、クロスを供給したDF長友佑都に対しても「(クロスを)上げるタイミングで、DFの間、間に入ることが大事だし、入れ方(の問題)もある。全部同じ入れ方だった。速いボールをまじえたりしたら変わるということは伝えた」と明かした。

 鹿児島・指宿合宿からチームメイトにさまざまな要求を続ける大久保だが、2010年の南アフリカW杯のときには「4年前は特に何も言わなかった。自分のことで必死だった」と言う。この4年間の経験と成長が自信をもたらし、ベテランとしての自覚も生んだ。

 キャプテンのMF長谷部誠も「(大久保)嘉人さんが要求してくるのは彼の良さでもあるし、昔から要求してくるときは調子がいいとき。(調子の)バロメーターでもある」と指摘する。

「チームとして良くなってきているし、もっと良くなると思うことは言う」と大久保。「(W杯まで)残り2試合しかない。連係を深める。それしかない。俺はこれだけ遅れているし」。残された時間は限られている。だからこそ、伝えるべきことは伝え、要求すべきことは要求していく。

(取材・文 西山紘平)

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