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[MOM1039]東福岡MF山根つばさ(3年)_「隣でやると良さ分かる」MF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.31 全国高校総体福岡県予選準決勝 東福岡高 6-1 折尾愛真高 小郡]

 U-18日本代表のエースMF中島賢星主将(3年)曰く「隣でやると良さが良く分かる」と評し、森重潤也監督も「マジメだし、戦術理解度が高い。ああいうヤツが評価されていいと思う」と目を細める存在だ。東福岡高MF山根つばさ(3年)は序盤から豊富な運動量で中央、サイドに出没すると、攻撃を活性化。テンポよくボールを捌くと同時に、動き出し速くオープンスペースなどの危険な地域に飛び出し、そこからのラストパスで決定機へとつなげていた。

 ピッチ上で抜群の存在感を放つ選手ではない。ただこの日は攻撃面では前半終了間際にMF赤木翼のゴールをアシスト。加えて、切り替え速く相手に襲い掛かる守備、パスコースを消すポジショニングなど攻守で相手を苦しめていた。常にボールの近くでプレーし続けていた山根は、周囲の選手に、シンプルにいい形でボールを預け、その攻撃に厚みをもたらしていた。主将の中島が「いつもひたむきにトレーニングしている。攻撃でも守備でも献身的にやってくれる」と説明するMFは陰で快勝したチームを支えていた。

 指揮官が「あれで敏捷性、スピードがあるのが長友」と日本代表の左SBの名も挙げて評価する山根。技術面などまだまだ改善の余地はある。ただ東福岡高時代、1、2年時に無名ながらも諦めず、誰よりも遅くまでトレーニングを続けて3年時にボランチのレギュラーに食い込み、今や世界的選手となった長友のように、ひたむきに前進し続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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