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ラストゲームの原口に贈る白星、5発快勝の浦和が首位通過!!

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[6.1 ナビスコ杯第7節 浦和5-2名古屋 埼スタ]

 ナビスコ杯は1日、グループリーグ第7節を行い、埼玉スタジアムでは決勝トーナメント進出を決めている浦和レッズが自力でのグループステージ突破の可能性を残す名古屋グランパスをホームに迎えた。ヘルタ・ベルリン(ドイツ)への移籍が発表され、この試合がラストマッチとなるFW原口元気を白星で送り出したい浦和が5-2の勝利を収め、原口のラストゲームに花を添えた。

 序盤からホームの浦和が好機を連続して作り出す。試合開始早々に相手のミスを突いたFW李忠成がドリブルで独走してファーストシュートを放った。前半2分には左アウトサイドのMF梅崎司からボールを受けた李が再びシュートを放つもGK楢崎正剛に阻まれ、こぼれ球に反応した原口のシュートも楢崎のセーブに遭った。さらに直後にはDF槙野智章が左サイドをえぐって、グラウンダーのクロスを送るもMF柏木陽介が空振り。好機は作るが、なかなか得点には結び付かない。

 その後も攻撃の手を緩めない浦和は前半9分に槙野が強烈な直接FKを放ったが楢崎に阻まれ、同16分には槙野が自陣から相手PA付近までボールを運び柏木にパスを送るも、またもや楢崎が立ちふさがり先制点を奪うには至らない。しかし同18分、ついにゴールをこじ開ける。李が左から上げたクロスを梅崎がダイレクトでゴール前に送ると、走り込んだ柏木がねじ込んでついに楢崎の牙城を崩して先制点を奪った。

 対する名古屋は前半13分にDF矢野貴章のスルーパスに反応したMF小川佳純のシュートが枠を外した以外は、なかなかPA内までボールを運ぶ場面を作れず。しかし、同22分に思わぬ形から同点とする。原口のバックパスに矢野が足を当ててコースを変えると、前線で待つFW玉田圭司の下へとボールが転がる。PAまで持ち込んだ玉田が矢野とのワンツーから放ったシュートはGK加藤順大にセーブされるも、こぼれ球をFW永井謙佑が詰めて1-1の同点とする。

 前半33分にはDF佐藤和樹のクロスから永井が決定機を迎えたが、これは加藤の好セーブに遭って追加点とはいかず。すると同40分に浦和が再びリードを奪う。右サイドに開いた原口のグラウンダーのクロスを李が押し込んで2-1。前半はそのままスコアが動かずに浦和が1点をリードして折り返した。

 後半に入ると玉田に代えてFW松田力を投入した名古屋がリズムを作る。後半4分に松田が強烈なシュートを放つも加藤に阻まれ、同6分にCKの流れから放ったDF牟田雄祐のヘディングシュート、同7分にPA内から放った永井のシュートは枠を外すも、次々とシュートチャンスを作り出す。さらに同9分には小川のクロスからフリーとなった松田がボレーシュートを放ったがクロスバーを叩くなど、なかなか同点に追い付けない。

 そして、再びスコアを動かしたのは浦和だった。後半15分、ゴール前で得たFKのチャンスでキッカーを務めたのは原口。右足から繰り出されたボールは鮮やかな軌道を描いてゴールに向かったが、楢崎のセーブに遭う。しかし、こぼれ球を槙野が押し込んで3-1とリードを広げた。そして2得点に絡んだ原口は後半19分にMF山田直輝と代わり、ピッチを後にした。

 後半27分に松田に得点を許して1点差に詰め寄られたが、同31分にMF関口訓充のクロスを李がヘッドで押し込んで突き放すと、試合終了間際には関口がネットを揺らして大量5得点を記録。快勝した浦和がグループリーグ首位通過を決め、自力での決勝トーナメント進出の可能性があった名古屋のグループリーグ敗退が決まった。

(取材・文 折戸岳彦)

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