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[MOM1048]佐賀東FW川内真一(3年)_「全国では通用しない」一際存在感放った10番が成長誓う

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 全国高校総体佐賀県予選決勝 佐賀商高 0-5 佐賀東高 佐賀陸上]

 10番は誇らしげに何度も何度も「10番」を指さした。2-0とリードして迎えた後半33分、佐賀東高FW川内真一(3年)は右SB福元仁基の右クロスをニアサイドで頭で合わせて3点目のゴール。スタンドへ向けて背中の10番をアピールし、勝利を決定づけるゴールを喜んだ。

 10番に誇りを持つFWは決勝で一際存在感を放っていた。1.5列目の位置でプレーした川内だが、高い位置でボールを受けても「ドリブルとパスだったらドリブルの方が得意」というようにそこから積極的な仕掛け。ポジショニング良くDFとボランチの間でボールを受け、前半アディショナルタイムには素早い切り返しでDFを外して左足シュートを撃ちこんだほか、セットプレーでの正確な右足キックも相手を苦しめていた。

 加えて1-0の後半18分には前線からの守備でボールを奪うと、右前方に空いたスペースへスルーパスを通してMF田中優斗の追加点をアシスト。「田中優斗はスピードがあるので、スペースへ出して追いつくと思った」とチームメートの特長を活かしたパスも勝利に結びつけた。

「期待されている分、点決めたり、決定的なパスを出せるようにしていかなければいけない。受ける前にもっと周り見て状況判断できるようにしたい。きょうはシュートを撃ったけれど、(味方が得点するまでは)枠に行かなかった。そういうところで頑張りたい」と期待に応える活躍を誓う。

 この日は2学年上の先輩FW平秀斗(鳥栖)が会場を訪れていた。その平やFW赤崎秀平(鹿島)のように目標はプロ。「自分もプロを目指している。そのためには今年が大切。インターハイで活躍したい」。決定力の向上などまだまだ課題があることは本人も自覚している。「全国とかの舞台だったら通用しない」という現在から、少しでも自信を身に着けて8月、全国舞台に立つ。

[写真]前線からの献身的な守備も光った佐賀東FW川内

(取材・文 吉田太郎)

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