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[MOM1049]草津東FW山本悠樹(2年)_圧巻ゴールも!2年生エースが大勝もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.5 全国高校総体滋賀県予選準決勝 玉川高 0-9 草津東高 ]

 圧巻のゴールだった。1点リードで迎えた35分、草津東高FW山本悠樹(2年)は中盤からのパスを受けると、複数の相手選手がプレスに来る中を冷静な判断と正確なボールタッチで前へと進み、対峙した相手のマークを外してミドルシュート。「(シュートコースが)空いていたので、打とうと思った」という追加点はチームに落ち着きを与えた。

 前半から高いキープ力を発揮していたが、後半になると輝きが増していく。右サイドからの折り返しで3点目をアシストすれば、中央では起点として周囲へパスを送り出すなど、幅広いエリアで攻撃に絡んだ。

 登録は4-4-2システムのFWだが、プレーエリアはFWの枠に収まらない。本人は「FWというより前目のMF」と表現しており、雨森康監督も「自由にやっている(笑)」と動きに制限は掛けていない。昨年は1年生ながら高校選手権滋賀県予選で優秀選手に選ばれるなど注目を集めたこともあり、「今年はだいぶ(マークに)こられる」(山本悠)と対戦相手からの警戒も強まっている。今大会はマンマークを付けられる試合もあったが、この日は比較的自由にプレーできた。それだけに「次(決勝)でどれだけやれるかが問われる」(雨森監督)ことになりそうだ。本人も「厳しいマークを外していかないと上には行けない」と自覚しており、ボールを受ける位置やタイミングといった周囲との関係性の向上に努めている。

 2年生ながら任された背番号10を「まだ慣れてないけど、プレッシャーを乗り越えていきたい」と真摯に話す。決勝では「パスを出してから、もう一度ゴール前で仕事をする」という理想のプレーで、チームを勝利に導く。

(取材・文 雨堤俊祐)

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