beacon

悪夢の3失点。麻也「コスタリカに良い試合をして気の緩みが…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[6.6 国際親善試合 日本4-3ザンビア タンパ]

 立ち上がりから運動量が相手より少なかった。中盤でボールを失うことも多く、リズムをつかめていなかった前半9分。自陣ゴール前で相手にパスを回されてラインが下がってしまった状態で、先制点を奪われた。サイドチェンジをされはしたが、ゴール前の人数は足りていた。それだけに悔やまれる失点。DF吉田麻也(サウサンプトン)は「いつも言っていることだが、僕らの課題は良い試合をしたあとに悪い試合になってしまうこと。コスタリカに良い試合をして気の緩みもあったかもしれない」と唇を噛んだ。

 立ち上がりに主導権を奪えなかったのは、気の緩み以外にも理由があった。アフリカ選手特有のリーチの長さに戸惑ったのだ。

「相手の攻め方というより、リーチの長さ。特に前半はボールをさらして奪われることが中盤で多かった。そういうところはまだ感覚がフィットできていなかった」

 もちろん、これは親善試合であり、W杯へ向けての準備試合。悲観的にとらえるよりは、ここで課題が見つかったことをポジティブにとらえるべきとも言える。

「今日ザンビアとやったのはポジティブに捉えられる。僕個人としてはアフリカが苦手というのはないので気にしていないけど、(チーム全体として)リーチが他の国の選手より長いことを把握できたのは好材料だと思う」

 もう一つのポジティブな要素は、負傷から復帰して間もなかった吉田自身のコンディション面だろう。キプロス戦で70%、コスタリカ戦では90%まで上がったと話していたが、ザンビア戦後は「もうコンディションのことは気にしないでいける」と言った。

 残り1週間。「後半押し上げたことと、こういう試合でも勝ちをたぐり寄せられたのは良かったこと。もう試合もないし、練習でやっていくしない。ここまで来たらじたばたすることはない」。吉田が覚悟を決めた。

(取材・文 矢内由美子)

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP