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[総体]U-16日本代表アゼルバイジャン遠征帰国から2日、星稜MF阿部が先制アシスト!

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[6.9 全国高校総体石川県予選決勝 星稜高 2-0 遊学館高 金沢市民]

 U-16日本代表の一員としてアゼルバイジャンで開催されたカスピアン杯2014に出場し、帰国したのがわずか2日前。それでも前日8日の準決勝でフル出場したMF阿部雅志(2年)がこの日の決勝でも先発出場し、先制点をアシストした。

 0-0の前半28分、阿部は「いいテンポの攻撃が少なかったので1回仕掛けた」とバイタルエリアを思い切ったドリブル突破。対応が遅れた相手DFに対し、一気にPAへ迫った阿部はは「(森山)泰希クンがいい動き出しをしてくれた。あとはオレのボール次第だった」とスルーパスを通す。抜け出した森山がこれを1タッチでゴールへ沈めてスコアを動かした。

 本音を言うと「死にそうだった」というくらいの疲労感があったという。ただ「自分の体の弱さ。コンディショニングの問題」と切り替えたMFは決勝で大胆なドリブルを見せるなど優勝に貢献。U-16代表では主に左SBでチームでは右MFとポジションが違うが、違いを苦にせずにドリブル、スルーパス、献身的な守備でも存在感を放った。そして歓喜の優勝後は「(現在力を入れているのは代表から持ち帰ってきた)体幹トレと持久力。シュートが少ないので、もうちょっとシュートのイメージができたらいい」とより相手にとって怖いプレーをすることを課題に挙げた。

 チームは全国2冠を掲げ、U-16日本代表は秋にU-17W杯への出場権を懸けたAFC U-16選手権を控える。今年は自分自身にとって、非常に重要な一年だと理解している。「インターハイ、選手権は自分の将来にとっても大事な大会。(2年生だから来年があるではなく)最後の大会だと思ってやる」と意気込むMFが「切り離して考えている」というチーム、代表両方で結果を残して将来への道も切り開く。

(取材・文 吉田太郎)

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