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本田の完全復活は初戦後?ザック「大会が進むにつれて…」

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 日本代表アルベルト・ザッケローニ監督は、コンディション面を不安視されているFW本田圭佑(ミラン)に関して、W杯初戦となる14日のコートジボワール戦までに100%の状態に戻るのは難しいとの認識を示した。

 10日、ブラジルのベースキャンプ地イトゥで行われた記者会見にはイタリアメディアの姿もあった。今年1月にCSKAモスクワからセリエAのミランに移籍した本田について「セリエAでそれほど良いパフォーマンスを見せられなかったが、そのことが逆にモチベーションとなって代表に合流しているのか?」との質問も飛んだ。

 ミランでの半年で残した成績は14試合出場1得点。背番号10として大きな期待も注目もされながら、思うような結果を残せなかった。ザッケローニ監督は「ミランはビッグクラブであり、そのビッグクラブが苦しんでいた。内部事情が落ち着かず、監督も代わり、難しいシーズンだった」と、チーム自体が苦しみ、シーズン途中に加入した選手が結果を残すには厳しい環境だったと指摘。そのうえで、あらためて本田への信頼を口にした。

「最高のコンディションに持ってきてくれることを監督としても祈っている。この4年間、このチームに貢献してきてくれたものを、そのままW杯でも求めたいし、期待したいと思っている」

 特別なことを期待するのではなく、今までどおりのプレーに期待する指揮官。それは逆に、現在の本田が100%のコンディションではないことを暗に認めているということでもある。5月27日のキプロス戦(1-0)から3試合連続でフル出場を続ける本田。6日のザンビア戦(4-3)ではPKを含む2得点を挙げるなど、試合を重ねるごとに徐々にコンディションは上がってきているが、まだまだ本来のプレーとは言えないのも事実だ。

 ザッケローニ監督は「徐々に大会が進むにつれてパフォーマンスを上げていく可能性が高いのかなと思っている」とも指摘。チームとしてW杯初戦に照準を合わせる中、本田に関しては大会の中でもコンディションを戻していくことに期待していた。

(取材・文 西山紘平)

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