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香川 成功のキーワードは「無心」

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 だれもが夢焦がれるのがW杯。とりわけ初出場の選手にとっては今まで経験したことのないような胸の高ぶりが訪れるだろう。

 4年前、あと一歩のところで代表入りを逃し、サポートメンバーとして南アフリカW杯を現地で見ていたFW香川真司(マンチェスター・U)にとっても、それは同じ。だからこそ背番号10は、感情のコントロールに目を向けている。

「W杯ではみんながいろいろな夢や欲を持つと思う。それをどう抑え、コントロールできるかがある意味、勝負になる。本番がいよいよ近づいている中、僕はシーズン中のイメージで、普段どおりの調整方法を心掛けている。大事な一戦ではあるが、リラックスしていつもどおりやりたい」

 プレッシャーのかかるビッグクラブでプレーしている香川には、緊張を強いられる大舞台の経験が少なくない。「W杯だからと言って、初戦で3点を取ろうとかいう変な欲を持ったり、変な想像はしないようにしている。自分が持っているものを無心の状態でやることがベスト」というのは、数々の経験から得られた教訓なのだ。

 ただ、逆に言えば平常心を保つ難しさを知っているということだ。「無の状態で試合に入って、自分の力だけを信じてやることは、一番簡単そうで一番難しい。いろいろな期待も雑音もあるけど、そういうのを含めてしっかりコントロールしていくことが大事なのではないかと思っている」

 今までも無心で戦うことのできた試合は「数試合ある」という。まずは初戦のコートジボワール戦で成功するため。香川は無心を貫く。

(取材・文 矢内由美子)

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