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[プレビュー]チリvsオーストラリア 波乱を起こすために勝利の必要な一戦

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[6.13 ブラジルW杯B組 チリ(日本時間14日7:00)オーストラリア クイアバ]

 グループBでは、前回大会のファイナリストであるスペイン代表とオランダ代表が同居しており、この2国が予選突破の本命とされている。2大会連続9回目の出場を果たしたチリ代表、そして3大会連続4回目となったオーストラリア代表が、下馬評を覆して決勝トーナメント進出を決めるためには、勝ち点3が必要となる一戦だ。なお、過去の両チームの対戦ではチリが3勝1分けと有利なデータを残している。

 前回大会、マルセロ・ビエルサ監督の下で16強進出を果たしたチリ代表は、南米予選を9勝1分6敗の3位で突破した。ホルヘ・サンパオリ監督は、ビエルサ監督の攻撃的なスタイルを継続しつつ、状況に応じて3バックと4バックを使い分ける柔軟性を植え付けた。南米予選で3ゴールを挙げたMFマティアス・フェルナンデスが右足首の靭帯を痛め、離脱したことは痛恨だ。さらに、大会直前に右ヒザ半月板の手術を受けたMFアルトゥーロ・ビダルも、コンディションに不安を残す。11日からビダルは全体練習に合流しているが、前回大会のファイナリストと激突する2試合に向けて、チームの大黒柱を温存する可能性も指摘されており、指揮官の判断に注目が集まる。大会前に行われた親善試合では、5月30日のエジプト戦に3-2で勝利、さらに4日の北アイルランド戦でも2-0の勝利を収めており、自信を持って初戦に臨めるだろう。

 オーストラリア代表は、アジア最終予選のグループBを日本に次ぐ2位で突破した。しかし、その後の親善試合でブラジル代表とフランス代表に、ともに0-6の大敗を喫すると、ホルガー・オジェック監督を解任し、アンゲ・ポステコグルー監督と5年契約を結んだ。次のW杯までの任期を与えられた指揮官は、従来の堅守速攻のスタイルから、ポゼッションを重視する戦い方に方向転換。さらに、世代交代にも着手している。実際、予選終了時のチーム平均年齢は29歳台だったが、今大会の登録メンバーは25歳台まで若返った。しかし、急激なスタイル変更は奏功したとは言えない。攻撃はエースのFWティム・ケーヒルへの依存度が高く、最終予選を最後にGKマーク・シュウォーツァーが去った守備陣も連係面に不安を残す。大会前の親善試合では南アフリカに1-1で引き分け、クロアチアにも0-1で敗れた。どれだけチームが成熟したかを問われる一戦となりそうだ。

■FIFAランキング
チリ 14位
オーストラリア 62位

■対戦成績
チリ 3勝1分

■テレビ中継
テレビ東京系


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