[6.13 ブラジルW杯B組 スペイン1-5オランダ サルバドル]

　ブラジルW杯2日目が13日に行われ、サルバドルのフォンチ・ノバではB組のスペイン代表とオランダ代表が対戦。前回南アフリカ大会の決勝の再現となった一戦は、スペインがMFシャビ・アロンソのPKで先制するも、FWロビン・ファン・ペルシーとFWアリエン・ロッベンが2得点ずつ、DFステファン・デ・フライが1得点を奪いオランダが5点を奪取。5-1の大勝で4年前のリベンジに成功した。

　MFシャビ・エルナンデス、MFアンドレス・イニエスタ、DFセルヒオ・ラモスら前大会優勝時のメンバーに加え、スペインとブラジルの二重国籍からスペイン代表を選択したFWジエゴ・コスタがスタメンに名を連ねたスペイン。戦前の予想どおり、ボール支配率を高めて試合を進めていくが、オランダはハイプレスで対抗。激しい守備でスペインに自慢のパスワークを出させない。攻めては前線のトリオ、ファン・ペルシー、ロッベン、MFヴェスレイ・スナイデルが高い個人技を活かして応酬。8分にはロッベンのスルーパスからスナイデルがスペインDFラインの裏に抜け出す。しかし、この決定機は守護神GKイケル・カシージャスが右手1本で立ちはだかった。

　スペインがオランダの強烈なプレッシングをパスで凌駕し始めると、ついに試合を動かす。シャビのスルーパスを受けたジエゴ・コスタがPA内で鋭い切り返しを見せると、DFステファン・デ・フライが倒してPKを献上。これをシャビ・アロンソがゴール左隅に流し込んだ。

　スペインリードのまま後半に突入するかと思われた前半44分、エースのスーパープレーが炸裂する。DFダレイ・ブリントのアーリークロスからファン・ペルシーが技ありのループヘディングシュートでネットを揺らして同点。1-1として前半を折り返す。

　後半に入っても虎視眈々とスペインDFラインの裏を狙い続けるオランダ。8分にもロングボールと個人技でチャンスをつくる。プリントのロングボールをCBの間でロッベンが受けると、絶妙なトラップからDFを1人かわすと得意の左足で逆転弾を叩き込む。なおもオランダの勢いは止まらない。19分にはスナイデルのFKからデ・フライが押し込みリードを2点に広げると、27分にはGKカシージャスがバックパスの処理にもたついたところをファン・ペルシーが奪って流し込み4点目。さらに35分にはロッベンが独走からゴールを決めて5-1。伝統の3トップを捨てて、5-3-2の布陣で臨んだオランダが、南アフリカ大会を7試合2失点で制したスペイン守備陣を切り裂き、王者を圧倒して初戦をものにした。

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