beacon

オランダからインスパイアされた香川「世界を驚かす」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 待ちに待った日がとうとうやってくる。コートジボワール戦前日、レシフェのペルナンブコ・アリーナでの公式練習。W杯舞台のピッチを踏みしめたFW香川真司(マンチェスター・U)は「ここ数日はいろいろな緊張感を感じてきている。あとはしっかり準備して試合に臨みたい」と、高ぶる感情を抑えるように口元を引き締めた。

 公式練習の前は、宿舎で前回の決勝カードの再現であるスペイン対オランダ戦を見た。結果は、スペインが先制したもののオランダが大量5得点を挙げて逆転勝利。5-1でオランダが勝つというサプライズスコアだった。

「実力的には明らかにスペインが上だった。でもオランダはみんながハードワークしていた。日本もああいう戦いが必要だと思う」と、まずはオランダのハードワークを称賛。加えて、オランダの攻撃を見てインスパイアされた部分を明かした。

「ボールを取ってから速かったし、常に相手の隙を突いていた。僕たちにも同じことが言える。コートジボワールは必ずDFラインに隙があると思っているので、そこを僕らがうまく突けるかがポイントになる。全員で攻守においてハードワークをしたい」

 ペルナンブコ・アリーナは昨年6月19日のコンフェデレーションズ杯イタリア戦でゴールを決めた、験の良いスタジアム。背番号10は「点を取ったスタジアムは全部覚えている。相性はいいと思う」と、W杯デビューの地がこの場所になったことに喜びを感じている。

 ただ、点を取ったスタジアムだからと言って、印象が良いだけの場所ではないのも事実だ。イタリア戦は3-4で逆転負けし、コンフェデレーションズ杯全体を通じての成績も3戦全敗だった。ザックジャパンは積み重ねてきた自分たちのサッカーを多少なりとも見せることはできたものの、結果は伴わなかった。「日本のサッカーは、世界ではまったく知られていないと思う」と香川は言う。

 だからこそ、勝つことで示したい。「勝って、日本というもの、日本サッカーの質を世界に知ってもらいたい。世界を驚かす自信はみんなが持っていると思うし、そのためにみんなを信じて戦う」

 香川が日本サッカーのスタイルと力を世界に見せつける。

(取材・文 矢内由美子)

★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ

TOP