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[プレビュー]日本vsコートジボワール GL突破を占う運命の第1戦

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[6.14 ブラジルW杯C組 日本(日本時間15日10:00)コートジボワール レシフェ]

 2大会連続の決勝トーナメント進出を目指す日本代表の初陣は、前回大会と同じくアフリカ勢のコートジボワール代表が相手となる。2010年の南アフリカW杯は初戦でカメルーンを1-0で下し、勢いに乗って16強入りを果たした。初戦の重要性は言わずもがな。この一戦の結果がグループリーグ突破の行方を左右すると言っていい。

 現在、国際Aマッチ5連勝中の日本だが、米フロリダ遠征での2試合はいずれも先制点を許し、最後の強化試合となった6日のザンビア戦は4-3の打ち合いだった。FWディディエ・ドログバを筆頭にした強力な攻撃陣をDF吉田麻也、DF今野泰幸のCBがいかに抑え込めるか。FWジェルビーニョが左サイドでの先発となれば、DF内田篤人は守備面で重大な役割を担うことになる。

 一方、左サイドは日本が主導権を握れるはずだ。流動的に動くFW香川真司が中央のFW本田圭佑や1トップとうまく絡みながら、現代表の最大のストロングポイントであるDF長友佑都の攻撃参加を生かしたい。左で崩して右で仕留めるという4年間、磨き続けてきた形をいかにW杯という大舞台で発揮できるか。香川、長友、FW岡崎慎司の3人はコンディション的にもメンタル的にも、臨戦態勢が整っているように見える。

 親善試合でなかなかパフォーマンスの上がらなかった本田や、故障明けの内田、吉田、MF長谷部誠のコンディションにはまだ不安が残る。内田がフル出場できるかは未知数だが、とはいえジェルビーニョとのマッチアップを想定すれば、DF酒井宏樹という選択肢は考えづらい。日本の右サイドの攻防は一つのキーポイントになるだろう。

 一方のコートジボワールもプレミアリーグ最終節で左太腿裏を肉離れしたMFヤヤ・トゥレが直前の強化試合を回避し、ぶっつけ本番で日本戦を迎えることになった。すでに練習には合流しているが、サブリ・ラムシ監督が「全員が100%の状態とは保障できない」と認めたように、まだ万全のコンディションではない。ベンチスタートとなれば、長谷部、MF遠藤保仁のダブルボランチの負担も多少なりとも減るはずだ。

 互いに得点力には自信を持つが、守備に不安を抱える両チーム。W杯ともなれば手堅い試合になってもおかしくないが、点の取り合いを覚悟する必要もあるかもしれない。その意味でも1トップに懸かる期待は大きいが、FW柿谷曜一朗の調子が上がり切っていないように見えるのが気がかりだ。FW大迫勇也を先発起用し、勝負どころでFW大久保嘉人というジョーカーを切るプランも十分に考えられる。

 前日会見でラムシ監督が「明日の試合で、その後が分かるのではないかと思っている」と話したとおり、コロンビアが頭一つ抜けていると見られるグループCにおいて、日本とコートジボワールは2位を争う直接のライバルとなる。もちろん、ギリシャは侮れる相手ではないが、この第1戦を制したチームがグループリーグ突破に大きく前進することになるのは間違いない。

■FIFAランキング
日本 46位
コートジボワール 23位

■対戦成績
日本 2勝
コートジボワール 1勝

■テレビ中継
NHK

(取材・文 西山紘平)

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