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[MOM1062]武南MF濱田康平(3年)_50m走5秒9の快足、名門に現れた新たな武器

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.14 全国高校総体埼玉県予選3回戦 深谷一高 1-6 武南高 西武台高第2G]

 名門・武南高の攻撃オプションを増やした快足アタッカーだ。MF濱田康平(3年)は1、2年時を通してメンバー外で、今年5月に公式戦初出場したばかりというMF。まだ先発は4試合ほどというだけに経験は浅いが、50m走5秒9というチーム一のスピードが武南の攻撃を分厚くさせている。

 大山照人監督も「彼のスピードがチームに浸透するようになった。下手くそだったけれど、勇気持って行っている。期待感もあります」と期待するアタッカー。「監督から自信を持って裏へ走って行け!」と指示されているという濱田は繰り返し、繰り返し、スペースへ飛び出していく。この日も全体的に動きが少なかったチームの中で、繰り返しチャレンジする濱田へボールが入り、そこから決定機が生まれていた。

 得点にはつながらなかったものの、前半28分には会場から「速えー」という声が上がったほどのスピードで右サイドを攻略し、FW山本奨がポストを叩く右足シュート。スペースを突きながらもボールが足につかないようなシーンもあったが、後半12分には素晴らしい切れ味のドリブルで右サイドから中央を破ってそのまま決定的な左足シュートを放った。また左サイドから縦へ仕掛けてラストパスを通すなど印象的な動きで勝利に貢献した。

 今年の武南は「弱いチームが勝つため」に相手以上に動いて、少ないタッチでボールを動かして勝つことを目指している。その中で抜群のスピードを持つ濱田の台頭は「裏が取れるようになった。攻撃の幅が出るようになった」(山本)という効果をもたらした。「練習から気合を入れて、がむしゃらにやって、自分のいいところを見せてきた」ことでチャンスを掴み、チーム力を向上させているアタッカーは「1試合1試合大事なので、勝利を掴んで全国へ行く。いいプレーを見せて勝ちたい」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)

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