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フォルラン、カバーニを追いやり、主役となったコスタリカ代表FWキャンベル「この結果は驚きではない」

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[6.14 ブラジルW杯D組 ウルグアイ1-3コスタリカ フォルタレザ]

 2013-14シーズンのプレミアリーグで31得点を挙げたFWルイス・スアレスがベンチから見守った一戦で主役となったのは、前回大会MVPのFWディエゴ・フォルランでも、パリSGの主力FWエディンソン・カバーニでもなかった。D組で唯一、W杯優勝経験のないコスタリカ代表の9番、FWジョエル・キャンベルだった。

 W杯予選でチーム最多の8得点を挙げたFWアルバロ・サボリオの負傷もあり、コスタリカ代表のCFの座をつかんだ21歳は、劣勢だった前半から確かな存在感を放っていた。柔らかいボールタッチ、アイディア溢れるドリブル、そして強烈なシュートで、前回大会4位のウルグアイ代表を脅かした。

 0-1で迎えた後半9分には、右サイドから流れて来たボールをしっかりと収め、ブロックに来たDFの股下を射抜くシュートをゴールに叩きこみ、試合を振り出しに戻した。この一撃で勢いづいたコスタリカは、その3分後にもDFワルテル・ガルガーノが魂のダイビングヘッドを決めて逆転に成功。試合終盤にも1点を加えたコスタリカは、3-1で試合終了のホイッスルを聞き、ジャイアントキリングを起こした。

 死のグループに入ったコスタリカは、勝ち点1を取れれば上出来とさえ言われていた。初戦で白星を飾り、世界中を驚かせたが、イタリア代表、イングランド代表との試合を残しており、90年大会以来2度目となるグループリーグ突破への道は、まだ厳しい。それでも、カバーニやフォルランを差し置いて夢舞台で主役となったキャンベルが、今度は欧州の強豪を相手にどんなプレーを見せるかは、注目だろう。

 19歳のときにアーセナルに引き抜かれ、昨季は期限付き移籍したオリンピアコスの一員として欧州CLにも出場。決勝トーナメント1回戦のマンチェスター・ユナイテッド戦の第1レグでは、2点目のゴールを挙げる活躍もしていたキャンベルは、胸を張る。

「この結果は、僕たちにとっては驚きではないよ。ここに勝つために来ているんだ。勝ち点が欲しかったし、勝ち点を取りに行った。まだ2つの大国とのビッグゲームを残しているけど、彼らとの試合でも大きなことを成し遂げたい」

 そして、新しいスターは、おしゃぶりのように指をくわえ、ボールをお腹に入れたゴールパフォーマンスについても説明した。「もうすぐ息子が生まれるんだ。自分のゴール後のパフォーマンスは、そのためだったんだよ。W杯でゴールを決めて、彼の誕生を祝う。僕にとって最高の出来事だったね」と笑顔を見せた。

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