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バロテッリが決勝ヘッド!!イタリアがイングランドに競り勝つ

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[6.14 ブラジルW杯D組 イングランド1-2イタリア マナウス]

 ブラジルW杯は14日、大会3日目を迎えた。D組のイタリア代表イングランド代表と対戦し、2-1で勝利した。
 
 前日のオランダ対スペインに続く欧州強豪国同士の激突。イングランドはMFフランク・ランパードがベンチスタートとなったが、19歳MFのラヒーム・スターリングをスタメンで起用した。対するイタリアは13日の練習中に負傷したと伝えられていた守護神ジャンルイジ・ブッフォンがベンチスタート。代わってGKサルバトーレ・シリグがゴールマウスを守った。

 先制はイタリアだった。前半35分、ショートコーナーの流れから中央に折り返されたボールをMFアンドレア・ピルロがスルー。中央でフリーで待つMFクラウディオ・マルキージオに渡ると、狙い澄まして右足を一閃。糸を引くようなグラウンダーのミドルが混戦を抜けてゴールネットに突き刺さった。

 ただイングランドもすぐさま反撃。前半37分、カウンターから左サイドを抜けたここまであまりいい動きのなかったFWウェイン・ルーニーにスルーパスが通る。ダイレクトでクロスを上げると、ファーサイドに走り込んだFWダニエル・スターリッジが難なくゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 前半終了間際、イタリアに決定機が続いた。アディショナルタイム1分、GKを引き出したFWマリオ・バロテッリがループシュートを狙う。しかしカバーに入ったDFフィル・ジャギエルカにライン手前でクリアされると、直後の波状攻撃からMFアントニオ・カンドレーバがシュートを放つが、これはポストに嫌われた。

 しかし後半5分、イタリアが勝ち越しに成功する。右サイドを駆け上がったカンドレーバが切り返しでマークを外すと、狙い澄ましたクロスを上げる。これがファーサイドのバロテッリの頭にピタリ。再びイタリアがリードを奪うことに成功した。

 激しいゲームとなったが、徐々に落ち着きを取り戻す。こう着状態を打開すべく、イングランドは後半28分にMFジョーダン・ヘンダーソンに代えてMFジャック・ウィルシャーを投入。対するるイタリアもバロテッリを下げてセリエA得点王のFWチーロ・インモービレを送り込み、勝負の3点目を奪いに行く。

 我慢比べとなった終盤、試合が進むにつれ、足をつる選手たちが次々と現れるほど消耗戦となったが、両チームの集中力は途切れない。後半40分にはイングランドにチャンス。ゴール前左でFKを獲得すると、MFスティーブン・ジェラードが直接狙う。しかしシュートは枠上に外れてしまい、同点弾とはならない。イタリアも後半アディショナルタイムにピルロが直接FKを狙ったが、クロスバーを叩いてしまい、ダメ押し点とはならなかった。

 強豪国同士の注目の一戦は、イタリアが1点のリードを守り抜き、2-1で勝利。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ前回大会はまさかの未勝利で大会を去っていたが、雪辱を果たし、白星発進を決めた。ただ敗れたイングランドにも十分予選突破のチャンスは残っている。第2戦はイングランドが19日にこちらも黒星発進となったウルグアイと、イタリアは20日にコスタリカと対戦する。


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