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お待たせメッシ弾、エースの2大会ぶりゴールなどでアルゼンチンが辛勝

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[6.15 ブラジルW杯F組 アルゼンチン2-1ボスニア・ヘルツェゴビナ リオデジャネイロ]

 ブラジルW杯4日目が15日に行われ、リオデジャネイロにあるマラカナンスタジアムではアルゼンチン代表と今大会唯一の初出場国であるボスニア・ヘルツェゴビナ代表が対戦した。前半3分に先制したアルゼンチンが、後半20分にFWリオネル・メッシの2大会ぶりゴールで追加点。後半40分に1点を返されたものの何とか逃げ切って2-1の勝利を収めた。第2戦はアルゼンチンが21日にイラン、ボスニアが21日にナイジェリアと対戦する。

 試合開始早々に思わぬ形で試合が動いた。前半3分、アルゼンチンが左サイドでFKを得る。メッシが左足で蹴り出したボールをゴール中央で待ち構えていたDFマルコス・ロホがヘディングで合わせると、シュートは枠を外れていたもののボスニアDFセアト・コラジナクに当たってゴールイン。オウンゴールでアルゼンチンがいきなり先制に成功した。

 このままアルゼンチンが主導権を握るかと思われたが、ボスニアがそれを許さない。要注意人物メッシへ自由を与えずに、アルゼンチンに攻撃の形を作らせなかった。メッシにパスが入れば必ず誰かが距離を詰めて前を向かせず、すぐさまフォローが入って数人で囲い込んでボールを奪う。キーマンを監視下に置かれたアルゼンチンはなかなかPA内に侵入できずに、シュートはミドルレンジから放つのがやっと。FWセルヒオ・アグエロやMFアンヘル・ディ・マリアらが個の力を見せる場面こそあったが、連係からゴールに迫る場面はほとんど見られなかった。

 しかし、3バック+両アウトサイドの5人が守備時には最終ラインに並ぶアルゼンチンの守備も強固だった。ボランチのMFミラレム・ピャニッチやトップ下のMFズビェズダン・ミシモビッチを中心にパスをつなぎ、サイドから攻略しようとするボスニアの攻撃をきっちりはね返す。時間が経つにつれてボールを保持する時間が長くなったボスニアが、どうにかして同点ゴールを奪おうと試みるもアルゼンチンの守備を崩し切れない。前半41分にCKからMFセナド・ルリッチが決定的なヘディングシュートを放ったものの、GKセルヒオ・ロメロの好セーブに遭ってネットを揺らせず。1-0とアルゼンチンがリードしたまま、前半終了を迎えた。

 後半に入るとFWゴンサロ・イグアインとMFフェルナンド・ガゴを投入して、3バックから4バックに変更したアルゼンチンが追加点を奪おうと試みる。しかし、シュートチャンスを作ったのは1点のビハインドを背負うボスニアだった。後半5分にイゼト・ハイロビッチが直接FKを狙い、後半9分にはハイロビッチがミドルシュートを放ったが、ともにロメロの守備範囲に飛んで同点ゴールは生まれない。

 すると、メッシが中盤まで下がってボールに触れて攻撃を組み立て始めたアルゼンチンが、徐々にリズムを作り出していく。後半15分にメッシのパスからアグエロがシュートを放つなど、PA内に侵入する回数を増やしていくと、エースに待望の今大会初ゴールが生まれる。

 後半20分、中盤でパスを受けたメッシがドリブルで前線に運ぶ。イグアインに縦パスを打ち込んでリターンを受けたメッシがゴール中央に切り込んで左足でシュートを放つと、ボールはポストに当たりながらもゴールマウスに吸い込まれた。南アフリカ大会ではノーゴールに終わったメッシの2大会ぶりとなるゴールで、アルゼンチンが2-0とリードを2点差に広げた。

 後半24分にFWベダド・イビセビッチを投入して、まずは1点を返そうとするボスニアは、後半40分に同国にとってW杯初得点となるイビセビッチのゴールで1点差に詰め寄る。しかし、その後はボスニアの猛攻をしのいだアルゼンチンが辛うじて逃げ切って2-1の勝利を収め、白星スタートを切った。


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