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[総体]桐光学園が敗れる波乱、藤沢清流が金星:神奈川

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 夏の高校王者を決める平成26年度全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」サッカー競技(山梨)の神奈川県予選準々決勝が15日に行われ、等々力陸上競技場で行われた第1試合では、第1シードの桐光学園高が0-1で藤沢清流高に敗れる波乱が起きた。

 試合は桐光学園が押し気味に進めたが、粘り強く戦った藤沢清流は後半13分に主将を務めるCB長谷川清一郎が蹴った左CKを右DF山田裕介が頭で合わせて決勝点を奪った。藤沢清流の三杉和彦監督は「私が指揮を執るようになって4年目。最初の年に桐光さんと対戦した際は、自分たちの力がどれぐらいなのかを試そうと選手に言った。でも、今回は違う。全国大会に行くという目標を掲げていたので、勝ちに行くんだよ、臆することなく普通に戦いなさいと指示をした。今日は選手がよく走って、よく戦った。粘り勝ちだと思う。得点に関しては、セットプレーばかりを考えていたわけではなかったけど、一つのチャンスだと思っていた」と会心の勝利を振り返った。

 県大会の優勝候補から金星を挙げた藤沢清流は、ヴァンフォーレ甲府で活躍するMF下田北斗らの母校である県立大清水高校と県立藤沢高校の統合再編により、10年に開校したばかり。しかし、女子サッカー部も関東大会に出場するなど活動が盛んで、全生徒の6分の1がサッカー部に所属しているという。男子サッカー部の今季の目標は、初の全国大会出場だ。三杉監督は「新しい学校なので、名を広めたい。ぜひ、全国に行きたい。そのためには、もう一つ勝たないと意味がない。戦い方が変わるわけではないので何ができるか分からないけど、準決勝も一生懸命に戦いたい」と熱っぽく語った。

 神奈川県大会は、波乱が続いている。別会場で行われた準々決勝では、一昨年の全国王者である三浦学苑高が向上高に敗れた。神奈川県は全国大会に2校が出場するため、22日に等々力陸上競技場で行われる準決勝が全国大会の切符をかけた戦いとなる。藤沢清流は、第1試合で向上と対戦する(第2試合は、麻布大附高と桐蔭学園高が対戦)。アップセットを起こしたチーム同士の対決は、果たしてどちらの勢いが勝るのか。

(取材・文 平野貴也)

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