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守護神のミスを帳消しにしたロシアFWケルジャコフ「アキンフェエフのミスを取り上げる必要はない」

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[6.18 W杯H組 ロシア1-1韓国 クイアバ]

 ロシア代表にとって、痛恨の失点だった。18日に行われたブラジルW杯グループHの初戦で韓国代表と対戦したロシアは、後半23分に途中出場したFWイ・グノにミドルシュートを打たれる。ボールの正面に入ったGKイゴール・アキンフェエフが両手でボールをキャッチするかと思われた。しかし、次の瞬間、アキンフェエフの手の間をすり抜けたボールは、後方にこぼれて、ゴールの中へと転がって行った。ロシアの絶対的な守護神による、大舞台でのありえないミス。これにより堅守を誇るロシアは1点を追うこととなった。

 苦境に立たされたチームを救ったのが、前回ロシアが出場した02年の日韓W杯に唯一出場していたベテランだった。後半29分、FWアレクサンドル・ケルジャコフはゴール前の混戦からシュートを決めて、試合を振り出しに戻した。このまま1-1で試合は終了。試合後、ロシアのファビオ・カペッロ監督は、「先制点を許すと、試合は難しくなる。選手たちは良いリアクションを見せてくれた。追い付いた後に2回、勝ち越す機会があったが、これもフットボールだ」と、ビハインドを追い付けたことに満足感を示し、「ケルジャコフは素晴らしい選手だ。彼はいつも得点機を狙っている」と、称賛した。

 守護神のミスを帳消しにした31歳のストライカーは、試合後もアキンフェエフを庇った。「個人を取り上げる必要性が、僕には全く理解できない。僕たちは引き分けた。これは悪い結果ではない。チームには緊張もあった。大きな試合だったからね。誰もがミスが起こり得ることは、分かっていたはずだ。彼のミスを特別に取り上げる必要はないんだ」。

 12年前にロシアが出場した日韓W杯でのプレー経験もあるベテランは「僕自身は緊張していなかった」と明かす。「僕は試合に集中できていたよ。ベンチにいたときからね。これはW杯で、国のためにプレーしているんだ。一瞬も気を抜ける瞬間なんてないんだよ」と、大舞台を戦う心得を口にしている。

 4年後のW杯はホスト国となるロシアは、22日にベルギー戦、26日にアルジェリア戦を行う。

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