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長谷部「全員、気持ちの準備はできている」

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 あとのないギリシャ戦を翌日に控え、チームキャプテンのMF長谷部誠がアルベルト・ザッケローニ監督とともに公式会見に出席し、チームとして気持ちの切り替えはできていることを強調した。

「初戦に負けてから4日経った。その間、チームメイトや監督、スタッフといろいろなことを話してきたが、今は次の試合に向けてすべての人の気持ちが準備できていると感じている」

 ザッケローニ監督からチームキャプテンに指名された2011年1月のアジア杯以降、チームがピンチを迎えるたびに力を発揮し、闘う集団へとまとめ上げてきたのが長谷部だ。

 アジア杯では初戦のヨルダン戦で引き分けたあと、気の緩みのある若手の様子を見た長谷部が音頭を取り、緊急の選手ミーティングを開催。MF遠藤保仁(G大阪)、MF松井大輔(磐田)ら南アフリカW杯組が、チームが勝利に向かって一体になることの大切さを説いた。その結果、若手と主力の温度差は解消。ザックジャパンは見事、アジアチャンピオンになった。

 その後も昨年6月のコンフェデレーションズ杯、10月の東欧遠征など、チームに不協和音の芽が見えるたびに摘み取ってきたのが長谷部だった。長谷部がいればチームの精神的健康状態が保たれる。そういう存在だ。

 その長谷部が言い切った。「チームの雰囲気に引き締めないといけないものを感じたら締める。でも、今はその必要はない。すべての選手が集中して次の試合に向かっている」

 会見ではギリシャの高さに対しての質問も出た。「日本は全チームの中でも最も平均身長が低い方だが?」と投げかけられると、待ってましたとばかりに切り返した。

「高さでは間違いなくギリシャのほうが上だが、フィジカル勝負をやらせないための対策は考えているし、日本にはギリシャにないストロングポイントがある。そこで勝負できればいい」

 コートジボワールとギリシャはタイプが違う。初戦を引きずるのではなく、しっかり切り替えて日本らしいサッカーを見せればいい。長谷部が力強く前を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)

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