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スペイン敗退を目の当たりにした大久保「どのチームにも穴はある」

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 まさかの光景だった。18日(日本時間19日)、試合会場となるナタルのドゥナス・スタジアムで公式練習を行った日本代表。選手たちは練習前にミックスゾーンを通り、報道陣の取材に応じた。ミックスゾーンに設置されたテレビ画面には、2連敗でグループリーグ敗退が決まり、うなだれるスペイン代表の姿が映し出されていた。

「今大会は分からない。スペインが負けたり、メキシコが(ブラジルと)引き分けたり。予想外のことが多い。力の差がない? そう思うし、何が起こるか分からない」。前回王者が大会を去るシーンを目の当たりにしたFW大久保嘉人(川崎F)は実感を込めて言った。

 14日のコートジボワール戦は後半22分から途中出場し、最初は1トップに入ったが、すぐに左サイドに移った。1トップ、両サイド、トップ下。4つのポジションをこなす大久保は「どこでやるんだろうなというのは毎試合ある。前のポジションならどこでもやるし、どこだろうが、心の準備はできている」と、あらゆる状況を想定し、出番に備えている。

 コートジボワール戦はFW大迫勇也が先発で1トップを務めたが、長身選手がズラリと並ぶギリシャ守備陣に対し、あえて日本のアジリティー(俊敏性)を発揮するため、大久保を1トップで先発起用する可能性も十分にあるだろう。

「(1トップは)ゴールに一番近いポジション。サイドとは全然違う。ゴール前でいい準備をしたい」。1トップであれば、より得点という部分に専念しやすい。昨季Jリーグ得点王のゴール嗅覚を生かさない手はない。

 初戦のコロンビア戦は0-3と大量失点したギリシャだが、欧州予選でわずか4失点だった守備力には定評がある。それでも「どのチームにも絶対に穴はある。それをやりながら見つけたい」と攻略に自信を見せる大久保。本大会直前にサプライズ招集された32歳のストライカーが、苦境に立たされたチームの救世主となるか。

(取材・文 西山紘平)

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