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大量5ゴールのフランスがスイスとの欧州対決を制し、2大会ぶり決勝Tに前進

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[6.20 ブラジルW杯E組 スイス2-5フランス サルバドール]

 前回大会でグループリーグ敗退となったフランス代表が、圧倒的な強さを見せつけた。ブラジルW杯は20日に大会9日目を迎え、フランスはグループリーグ第2戦でスイス代表と対戦し、前半だけで3点を叩きこんだ。後半にもフランスは、エースのFWカリム・ベンゼマが2試合連続3得点目となるゴールを含む、2ゴールを記録。スイスの反撃を2点に抑えて、5-2で勝利。勝ち点を6に伸ばして、2大会ぶりの決勝トーナメント進出に大きく前進した。

 この試合のファーストシュートはフランスだった。前半6分、初戦のホンジュラス戦で2ゴールを挙げたベンゼマが、右足でゴールを狙ったがシュートは右に逸れて行った。対するスイスは前半9分にアクシデントが起こる。守備の要であるDFスティーブ・フォン・ベルゲンが頭部を切り、流血。そのまま、DFフィリップ・センデロスとの交代を強いられた。

 先制点が入ったのは、前半18分。今大会初先発となったFWオリビエ・ジルがCKから打点の高いヘディングを放つ。GKディエゴ・ベナリオも反応したが、強いシュートは手を弾き、ゴールに収まった。さらに、その1分後にもフランスは、中盤でベンゼマが相手のパスをカット。ドリブルでボールを運んだベンゼマからのパスを受けたMFブレズ・マトゥイディが、PA内からのシュートをしっかりと決めて、わずか2分間でリードを2点に広げた。

 反撃に転じたいスイスも30分、FWハリス・セフェロビッチが速攻からミドルシュートを放つが、GKウーゴ・ロリスに防がれる。こぼれ球を拾ったMFジェルダン・シャキリもゴールを狙ったが、これもGKロリスに指先で枠外へ弾き出され、得点はできなかった。

 ピンチを凌いだフランスは31分、ベンゼマがPA内でDFヨハン・ジュルーに倒されて、PKを獲得。ベンゼマが自らキッカーを務めたが、GKベナーリオにセーブされる。こぼれ球にMFヨアン・キャバイエが詰めたが、シュートはクロスバーを叩き、絶好のチャンスを生かせなかった。それでも、40分にはスイスのCKからロングカウンターを見せる。DFラファエル・バランのロングパスを広大なスペースで受けたジルが、深い位置までボールを運び折り返す。これをバルブエナがゴールに押し込み、前半だけで3-0と勝利に大きく近づいた。

 後半の立ち上がり、シャキリをトップ下に配置したスイスは、積極的に攻め立てる。しかし、13分にMFブレリム・ジェマイリのシュートはクロスバーを越えるなど、なかなか得点を挙げることができない。高い位置でボールを保持するスイスに対し、フランスも前線の4選手だけでスイスゴールに迫り、16分にはベンゼマがシュートを放ったがDFにブロックされた。

 後半22分には、途中出場したMFポール・ポグバが最終ラインの裏へ浮き球のパスを送る。これをセンデロスが空振りしてクリアーミス。ベンゼマが右足のボレーシュートをゴールに決めて、フランスが勝利を決定的にする4点目を決めた。なおもフランスのゴールラッシュは止まらない。同28分には前線でパスを回している間に、中盤の底から攻め上がったMFムサ・シッソコがゴールを決めて5-0と、さらにリードを広げた。

 意地を見せたいスイスも後半36分、MFブレリム・ジェマイリが直接FKからゴールを狙う。低い弾道のシュートは壁を抜けてゴール左隅に決まった。さらにスイスはジェマイリの浮き球のパスを、最終ラインの裏で受けたMFグラント・シャカが鮮やかなダイレクトボレーで突き刺し、3点差に詰め寄った。アディショナルタイムにはベンゼマが再びゴールネットを揺らしたが、直前に試合終了のホイッスルが鳴っており、ゴールは認められず。それでも大量5得点を挙げたフランスが5-2で勝利。この後に行われるホンジュラス対エクアドルがドローに終わった場合は、2大会ぶりとなるフランスの決勝トーナメント進出が決まることとなった。

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