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他界したエースの後釜が奮起、逆転勝利もたらしたE・バレンシア

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[6.20 ブラジルW杯E組 ホンジュラス1-2エクアドル クリチバ]

 チームを救ったのは、決定機を外していた男だった。エクアドルFWエネル・バレンシアに決定機が訪れたのは前半20分。最終ラインのDFフリクソン・エラソから送られたフィードにいち早く反応するとDFを置き去りにする。しかし、目の前にはGKノエル・バジャダレスしかいない状況で放ったシュートはジャストミートせずに枠を外れた。

 中盤で激しい攻防が繰り広げられ、互いに少なかった好機を外してしまうと、前半34分にFWカルロ・コストリーに強烈な左足のシュートを叩き込まれて先制点を奪われてしまう。初戦のスイス戦で黒星を喫しており、この試合では是が非でも勝ち点3を獲得したいエクアドル。劣勢に立たされたチームに、勢いをもたらしたのがE・バレンシアだった。

 先制点を許した直後の前半34分、DFファン・カルロス・パレデスのシュートが流れてきたところを押し込んで同点ゴールを決めると、後半20分にはDFワルテル・アジョビのFKをヘディングで叩き込んでチームを逆転勝利へと導いた。

 エクアドルはフィニッシャーに不安を抱えていた。昨年7月にエースのFWクリスティアン・ベニテスが心臓発作で他界し、貴重な得点源を失ったのだ。

 しかし、その後釜に据えられた男が大舞台で眩い輝きを放ち、チームの攻撃をけん引している。敗れたとはいえ初戦のスイス戦でも得点を決めており、2試合連発を達成。チームの全得点を挙げているように、エクアドルの前線になくてはならない存在へと成長した。


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