[6.21 J2第19節 松本3-1群馬 松本]

　J2は21日、第19節を各地で開催し、松本平広域公園総合球技場では松本山雅FCが12年のJ2昇格以来、2分2敗と1勝も挙げられていないザスパクサツ群馬をホームに迎えた。前半に2点を先行した松本は後半に1点を返されるも、試合終了間際にダメ押しゴールを奪い3-1の勝利。天敵からJ初勝利を収めて、3試合ぶりの白星を獲得した。

　スーパーゴールが試合を動かした。序盤から互いにアグレッシブにシュートを狙うなど一進一退の攻防が続いたが、ホームの松本が前半30分に先制に成功する。CKのチャンスを得るとMF岩沼俊介がショートコーナーを選択してFW船山貴之に預ける。船山からのリターンパスを受けた岩沼はゴール前にクロスを送るのではなく、PA外にポジションを取るMF岩上祐三にパスを出した。岩上はトラップでボールを落ち着かせると右足を一閃。凄まじい勢いで飛び出したボールは、一気にゴールネットに突き刺さった。

　驚愕の一撃で先制した松本はその後もリズムを作って群馬ゴールに迫ると、思わぬ形で追加点を奪う。前半39分、先制点同様にショートコーナーからリターンパスを受けた岩上がゴール前に鋭いクロスを送る。味方にボールは合わずにGK北一真にキャッチされたと思われたが、まさかのポロリ。こぼれ球をDF大久保裕樹が押し込んでリードを2点差に広げた。

　前半を2-0で折り返して迎えた後半に入っても、松本が主導権を握る。後半3分にはMF喜山康平のスルーパスに反応したFWサビアが決定機を迎えるも、シュートはゴールポストを叩いた。さらに同11分には右サイドの船山のパスから、サビアがGKとの1対1を迎えるが北のセーブに遭って、追加点を奪うには至らない。

　後半30分に船山が放った強烈なミドルシュートは北に弾き出され、同35分のDF飯田真輝のヘディングシュートが再び北のセーブに遭ったように、なかなか追加点を奪えなかった松本だが、運動量は最後まで落ちることなく群馬ゴールを脅かし続けた。

　後半39分にFWダニエル・ロビーニョにPKを決められて1点差に詰め寄られたものの、同44分に岩上のクロスから飯田がヘッドでダメ押しゴールを決めて3-1の勝利。J2昇格3年目にして、初めて群馬から白星を獲得した。

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