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主役候補のC・ロナウドが“ミラクル”同点劇演出!ポルトガル指揮官「フィットしていた」

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[6.22 ブラジルW杯G組 アメリカ 2-2 ポルトガル マナウス]

 1-2で迎えた後半アディショナルタイム、ポルトガル代表はFWクリスティアーノ・ロナウドが右サイドからクロスボールを放り込む。美しい放物線を描いてGKとディフェンスラインの間に落ちたボールに飛び込んだFWシルベストレ・バレラが頭でゴールへ突き刺して同点。敗れれば、グループリーグ敗退の決まるポルトガルは後半50分に決まった劇的な同点弾によって、決勝トーナメント進出への望みをつないだ。

 今大会注目のエース、C・ロナウドはドイツとの初戦に続き、この日も無得点に終わった。立ち上がり、右サイドでいきなりパスミスを犯すなど、リズムの悪かったC・ロナウドは前半43分には絶好の位置で得たFKのチャンスで大きく枠を外してしまう。その後に迎えたヘディングシュートのチャンスもゴールに結びつけることができない。

 チームは後半、19分、36分のゴールによって逆転された。このままでは2連敗で敗退決定。ただ、今大会の主役候補は敗退寸前のチームを救うアシストで、ポルトガル、そして自身のW杯へのチャレンジを続けさせた。

 左足太もも筋損傷および左足膝蓋腱に炎症を起こしていたC・ロナウドはコンディション面を不安視されてきた。ただESPNによると、パウロ・ベント監督は「ロナウドはフィットしていたよ。問題ないように見えた」とコメント。そして苦戦した理由ついては無得点に終わったエースではなく、チーム全体にあると指摘した。「この試合に起きたことはたった1人の選手が引き起こしたものではなく、チーム全体の問題なんだ。決して個人の選手のではなくてね」

 決勝トーナメントへの望みをつないだものの、ポルトガルはガーナとの最終節で勝利以外は敗退が決まる。それも勝ち点3差のドイツとアメリカとの試合が引き分ければ、その望みは絶たれ、仮にどちらかと勝ち点で並んだとしても、現在得失点差マイナス4のポルトガルが逆転することは容易ではない。ポルトガルは一瞬の輝きでチームを救ったC・ロナウドとともに決勝トーナメントへたどり着くことができるか。指揮官は「まだチャンスはある。だからもっとチームに要求していきたいし、精神的にもハードワークを貫いてプロのスタンスを保っていきたい」。この日、土壇場から蘇ったポルトガルがガーナ戦で再び窮地からの脱出にチャレンジする。


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