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B組首位通過を決めたオランダFWロッベン「23人で得た勝利だ」

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[6.23 ブラジルW杯B組 オランダ2-0チリ サンパウロ]

 もう、どうにも止まらない。初戦のスペイン戦で2点、続くオーストラリア戦で1点を記録するオランダ代表のFWアリエン・ロッベンは、最終節となったチリ戦では得点はなく3試合連発こそ逃したものの、自慢の快足を披露して存在感を放ち続けた。

 オランダは守備に重心を置いて試合に入った。前半は攻撃に移っても2トップのロッベンとFWイェレマイン・レンスに頼り切りで後方からの押し上げはほとんどなかったが、そんな状況でも決定機を作ってしまうのが世界最高峰のアタッカーだ。前半40分、自陣でボールを奪ったロッベンはドリブルを開始。3人を振り切ってPA内まで運ぶと、2人のブロックを物ともせずにシュートまで持ち込んだ。ボールは惜しくも枠を外したが、DF数人を相手に回してもフィニッシュまで持ち込む驚異のスピードを披露した。

 攻撃に人数を掛け始めた後半にも、独力で決定機を生み出す。後半21分にドリブルを仕掛けてシュートまで持ち込むが、枠を捉えたボールはGKクラウディオ・ブラボの正面に飛んでしまい、得点を奪うには至らなかった。しかし、このままでは終わらないのが、絶好調をキープするロッベンだ。

 後半32分に、途中出場した24歳のMFレロイ・フェルのゴールで先制して迎えた、後半アディショナルタイム。MFナイジェル・デ・ヨングのパスから一気に抜け出すと、対峙したDFゴンサロ・ハラを一瞬の加速で置き去りにして、途中出場した20歳のFWメンフィス・デパイのダメ押しゴールをお膳立てした。自身のゴールこそなかったが、抜群の存在感を発揮してFIFAが発表するMOMに輝いた。

 試合後、ロッベンは「僕はゴールを決められなかったけど…」と笑ったが、「若い選手たちが活躍して、素晴らしいゴールを決めてくれたね。スペイン戦でも、オーストラリア戦でも、トレーニングの成果を出して、若い選手たちがよくやってくれているよ」と結果を残した若手選手を褒め称えた。そして、首位通過を決めたチリ戦の勝利に「僕たちは監督も含めた全員で、一緒にいい結果を残そうと戦っている。今日の勝利は、先発でピッチに立った11人だけでなく、23人全員で得た勝利だ」と誇らしげに語った。


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