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[MOM1073]山梨学院FW小川雄大(3年)_10番が涙の決勝ゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.22 全国高校総体山梨県予選決勝 山梨学院高 1-0 帝京三高 中銀ス]

 後半30分、待望の先制点を挙げたエースは段ボールでつくられた「小川雄大」のボードを手に応援するスタンドの仲間の下へ駆け寄って喜びを分かち合うと、直後に涙を流していた。自ら決めた先制点と「DFに強い選手たちがいる」ことで目標としていた山梨のタイトルを「奪還」したことを確信した山梨学院高10番FW小川雄大(3年)の涙。「2年間優勝していなかった。辛い部分もあったし、もう一回奪還するぞということをモチベーションにしていました」。試合後には優勝を決めたことと、「2年間全国の舞台を見ていなかった。それがかなったのは嬉しい」と前日21日に決めていた全国大会出場を改めて喜んでいた。

 “涙の10番”はPA近くでボールを持たせると非常に危険な存在だ。この日はドリブルでマークを振り切りチャンスメークしたのをはじめ、カットインからの強烈なシュートを枠に飛ばし、ミドルシュートでゴールを襲うシーンも。セットプレーのキッカーも務めるなど正確なキックも持つFWは、後半30分に試合を決めるゴールを決めた。右サイドでこぼれ球を拾うと「ああいう形でゴールを決めたことがある。得意だった」と左へ持ち出してから強烈な左足シュート。DFに弾いてゴール方向へ飛んだボールはそのままゴール左隅へと吸い込まれた。

 まだまだプレーに波があることが課題。だが、地元・山梨で開催される全国総体で爆発する可能性を十分に秘めている。「日本一という目標がある。自分はゴールを決めることが仕事のひとつ。チームに貢献できるように頑張る」。県外選手の多い印象のある山梨学院だが、今年はレギュラーの半数が地元・山梨出身。その中のひとり、山梨で育った小川が地元開催の全国大会でも輝きを放つ。

(取材・文 吉田太郎)

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