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無念の途中交代…香川「これで終わりだと思うと寂しかった」

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[6.24 ブラジルW杯C組 日本1-4コロンビア クイアバ]

 交代ボードに表示された「10」の数字――。FW香川真司は後半40分、途中交代でベンチに下がると、椅子に座ることなく、ベンチ横のピッチに大の字になるように倒れ、そのまま座り込んだ。

「悔しかったし、これで終わりだと思うと、すごく寂しかった」。決勝トーナメント進出のためには勝たなければいけない試合だった。「それ(勝利)を目標としてきて、でも1勝もできなかった」。1分2敗、2得点6失点。勝ち点1のC組最下位という結果だけが残った。

 香川自身、満足のいくプレーは最後まで見せられなかった。ギリシャとの第2戦はまさかのベンチスタート。この日は先発復帰したものの、なかなかいい形で攻撃に絡めない。前半26分、後半13分、後半39分とミドルシュートは打ったが、いずれも決め切れなかった。

「出し切れなかった。個人的にも、その思いはある」。チームとしても、個人としても、W杯で勝つだけの地力も経験も足りなかった。

「4年に1度の大会で自分たちのサッカーをする。それを出し切る。そのためのメンタリティー、チームとしての強さ(が足りないこと)を初戦から痛感させられた。経験も含めて、物足りなかった」

 サポートメンバーだった南アフリカW杯からの4年間を「今すぐ振り返るのは難しい」と語った香川。「(この4年間は)中身は濃かったけど、長くは感じなかった。次の4年もそうなると思う。自分で切り替えてやるしかない」。次のW杯はあっという間にやってくる。世界との差を詰め、追いつき、追い越すための時間は限られている。

「どう考えても自分のキャリアは続くし、ここで引退するわけではない。しっかり整理してがんばります」。4年後のロシアW杯時は29歳。世界の舞台でリベンジするチャンスはまだ残っている。

(取材・文 西山紘平)

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