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メッシ2発などでアルゼンチンが1位通過、敗戦ナイジェリアも2位通過決まる

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[6.25 ブラジルW杯F組 ナイジェリア2-3アルゼンチン ポルトアレグレ]

 ブラジルW杯は25日、大会14日目を迎えた。F組のアルゼンチン代表ナイジェリア代表と対戦し、3-2で勝利。3連勝でグループ首位通過を決めた。敗れたナイジェリアも、同時刻に行われた試合でイランがボスニア・ヘルツェゴビナに敗れたため、グループ2位で、4大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。

 W杯での対戦が多い両チーム。対戦は2大会連続4度目となったが、過去3大会はいずれもアルゼンチンが勝利している。2連勝で早々に決勝トーナメント進出を決めているアルゼンチンだが、決勝トーナメント1回戦で対戦するE組は好調フランスが1位通過濃厚のため、何としてもアルゼンチンも1位通過を決めたいところ。ただ2位のナイジェリアも敗れれば、3位イランに逆転を許す可能性もあったため、敗けられない試合となっていた。

 試合は序盤から激しく動きを見せた。まずは前半3分、アルゼンチンはエリア内でボールを受けたMFアンヘル・ディ・マリアのシュートがGKビンセント・エニュアマの手を弾いてポストに跳ね返ると、中央走り込んだFWリオネル・メッシが豪快に押し込み先制。メッシは3戦連続ゴール。しかしナイジェリアも同4分、カウンターから左サイドでFWアーメド・ムサが受けると、付いていたDFを外して右足シュート。華麗な放物線を描いたシュートがゴール右隅に収まり、たちまち試合は振り出しに戻った。

 次に動きを見せたのは前半38分、アルゼンチンはFWセルヒオ・アグエロが負傷。FWエゼキエル・ラベッシと交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われる。だが前半終了間際の46分、ゴール中央でメッシが倒されFKを獲得すると、メッシ自らが直接ゴールを狙う。左足から放たれたシュートが壁の上を超えると急降下。完璧なFKがゴール左隅に収まり、アルゼンチンが1点のリードを持って前半を折り返した。

 後半も激しいゲーム展開となる。まずはナイジェリア。後半2分、ムサが前にいたFWエマヌエル・エメニケに当てると、追い越してリターンパスを貰う。完全に抜け出すと、フェイントでGKを倒す余裕も見せ、ムサも1試合2ゴールを達成。再び同点となった。だが直後にまた動く。後半5分、左サイドからのCKを獲得したアルゼンチンは、ファーサイドで飛び込んだDFマルコス・ロホが右ひざで押し込み、あっという間にこの試合3度目の勝ち越しに成功した。

 すでに決勝T進出を決めているアルゼンチンは、後半18分にこの日2ゴールのメッシがお役御免。MFリッキー・アルバレスをピッチに送り込む。だがナイジェリアは同21分、FWマイケル・ババトゥンデが右腕を負傷して交代を余儀なくされる。治療過程を見ると、重傷の可能性があり、決勝Tに進んだ場合に向けても不安の残るアクシデントとなってしまった。

 終盤戦に入っても諦めない両チームは激しい攻防を見せる。だが33分のアルゼンチンのディ・マリアの浮き球パスをエリア内で受けたラベッシの決定的なシュートをエニュアマが弾き出す。同43分にはナイジェリア。DFエフェ・アンブローズが右サイドからエリア内に入りシュートを放つが、DFがしっかりブロックに入るなど、お互いに最後まで集中力を切らさない。試合は3-2でアルゼンチンが勝利したが、見ごたえ十分の好ゲームが演じられた。

 この結果、アルゼンチンの1位通過が確定。同時刻の試合でイランがボスニア・ヘルツェゴビナに1-3で敗れたことから、ナイジェリアも2位でグループリーグを突破した。決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンは7月1日にサンパウロでE組2位と、ナイジェリアは30日にブラジリアでF組2位と対戦する。


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