イタリア代表の5度目のW杯優勝の夢はグループリーグで潰えた。優勝争いに絡むどころか、2大会連続で決勝トーナメントへ駒を進めることなく敗退。批判の矛先はエースとして期待されたFWマリオ・バロテッリに向けられているようだ。

　バロテッリは決定機を決められず、0-1で敗れたコスタリカ戦のプレーについて厳しい指摘を受けている。これに対してバロテッリは全力でプレーし、チームのために戦ったことを主張する。スカイスポーツ・イタリアの取材に対してバロテッリは「オレを批判し続けないでくれ。マリオ・バロテッリは国のために全力を出したし、性格に関して悪いところはまったく出さなかった。だから別の敗因を探したほうがいい。マリオ・バロテッリははっきりと良心をもっているし、次に進みたい。今までよりもずっと強くありたい。そして国家のために全てを出せたことを誇りに思っている」

　バロテッリにとっても今回は初めてのW杯。大会の主役になるポテンシャルを十分に備えているタレントは、野望を持って大会に臨んでいた。「このワールドカップには本当に高い希望を抱いてやってきたし、だからこそ自分に対して悲しみ、怒り、失望を覚えている」。ミラン(イタリア)から移籍の可能性も報じられているバロテッリ。この「悲しみ。怒り、失望」を新しいシーズンへの活力とすることができるか。

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