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初ゴールも決定機逸し続けた“主役候補”、C・ロナウドのW杯はわずか3試合で終焉

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[6.26 ブラジルW杯G組 ポルトガル 2-1 ガーナ ブラジリア]

 待ちに待った今大会初ゴールも、その表情に笑みはなかった。今大会の“主役候補”、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは1-1の後半35分、相手GKの中途半端なパンチングでのクリアを左足ダイレクトでゴール右隅へ叩き込む。ただドイツとの試合で0-1とリードされていた2位・アメリカとの得失点差はこの時点で3。エースは待望の初ゴールにも笑顔を見せることなく、自陣へ戻り、試合の再開を待った。

 厳しい状況は最後まで変わらず、アメリカは0-1のまま試合終了。ポルトガルも2-1で90分間を終え、アメリカを得失点差で上回ることができなかった。ただ、C・ロナウドが何度もあった決定機でもっとゴールを決めていれば、結果は違ったかもしれない。前半5分に右サイドからクロスバー直撃のシュートを放ったC・ロナウドは18分にも右SBジョアン・ペレイラの右クロスにフリーで飛び込みながらGKファタウ・ダウダに止められてしまう。

 さらに勝ち越しゴールを決めた後の後半37分にワンツーから決定的な左足シュート。これはGKに止められ、アディショナルタイム突入後の46分にはFWナニの右クロスをニアサイドで合わせたが、シュートは枠を外れた。そして47分にも決定的な形で左足シュートを放ちながらまたもGKにストップされてしまう。勝ち越しゴールでチームを勢いづけた一方で、最後はブレーキになってしまっていた。

 今年は1月に2013年のFIFAバロンドールを受賞し、5月には地元ポルトガルで開催された欧州CL決勝でレアル・マドリー(スペイン)を勝利へと導き、ビッグイヤーを獲得した。だが左足太もも筋損傷、左足膝蓋腱炎と負傷を抱えたまま臨んだW杯初戦はドイツに0-4で敗戦。続くガーナ戦では後半アディショナルタイムに鮮やかな右クロスで劇的な同点ゴールをアシストしたが、逆転を信じて戦ったガーナ戦は1ゴールを挙げた一方で決定機を逸し続けて敗退が決まった。

 試合後、両手で顔を覆い、頭を抱えたC・ロナウド。決勝ゴールを決めたほか、シュート9本を放ったこの試合ではFIFA選定のマン・オブ・ザ・マッチにも選出されたが、“主役候補”はわずか3試合でブラジルを後にすることになった。


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