[6.29 ブラジルW杯決勝T1回戦 コスタリカ(日本時間30日5:00)ギリシャ レシフェ]

　この組み合わせを誰が予想できただろうか。コスタリカ代表の戦ったグループCは大会前から「死の組」と注目されていた。だが蓋を開けてみれば、コスタリカがウルグアイ、イタリアを連破。予想を大きく覆し、2勝1分で堂々1位突破してみせた。

　コスタリカの好調の要因は、何と言っても攻守のバランスの良さだ。ウルグアイとの初戦は前半に先制を許したものの、後半一気の3得点で逆転勝ち。2戦目のイタリア戦は1点を守り抜いての勝利。3戦目のイングランド戦もスコアレスドローと、強豪相手に完璧な試合運びを見せている。イングランド戦後にはドーピング検査が実施されるほど、FIFAも驚く快進撃。初の8強も簡単に手繰り寄せそうな勢いがある。

　ただ勢いという意味ではギリシャ代表も負けていない。日本と同組を戦ったギリシャだが、2試合を終えた段階で勝ち点1の最下位。最終戦、決勝Tに進むためには絶対勝利が必要なほか、日本の試合結果にも左右される展開となっていた。ただ3戦目のコートジボワール戦、生まれ変わったように攻撃力が復活したギリシャは、1-1の後半アディショナルタイムにPKを獲得。これをFWゲオルギオス・サマラスが沈め、劇的勝利。日本も敗れたことから、大逆転で決勝T進出を決めた。

　今大会の波乱を象徴する両チームの激突。続くのは「コスタリカ旋風」か「ギリシャ神話」か。日本時間明朝5時にキックオフする。

■FIFAランキング
コスタリカ 28位
ギリシャ 12位

■対戦成績
初対戦

■テレビ中継
NHK

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