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「まだまだ私たちの物語は進んでいく」10年予選敗退、06年は3連敗でGL敗退のコスタリカが初の8強進出

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[6.29 ブラジルW杯決勝T1回戦 コスタリカ1-1(PK5-3)ギリシャ レシフェ]

 今大会最大級のサプライズだ。90年大会でベスト16へ進出しているものの、前回出場した06年大会は3戦全敗で敗退し、前回大会は北中米・カリブ海予選敗退。過去3度のW杯で通算3勝しかしていなかったコスタリカ代表がいずれも優勝経験のあるイタリア、イングランド、ウルグアイと同組だった“死の組”D組を2勝1分で突破し、今度は退場者を出して10人での戦いを強いられながらもギリシャをPK戦で下して同国史上最高となる8強へ進出した。

 fifa.comによると、ホルヘ・ルイス・ピント監督は「これは本当に大きな勝利だ。今自分がどう感じているのか、うまく言葉に表せられないよ」と大興奮。PK戦で相手の4人目を止めて白星をもたらしたGKケイラー・ナバスは「私たち、そしてコスタリカ国民にとって重要なこの試合を、勝利で終えられたことは嬉しいし、神に感謝している。最後の僕のセーブに関していえば、その時何を考えていたか覚えていないんだ。僕がしたことはただ反応してボールを弾いたことだけさ。PKを練習することはできるし、キッカーのことを研究することもできるけど、全てを決めてくれたチームメートたちに感謝しなければならないね」とチームメートと「神」に感謝した。

 鉄壁の「全員守備」と抜群の勝負強さで8強入り。コスタリカの歴史を塗り替えたとは言え、ここで終わるつもりはもちろん、ない。準決勝へのチケットを懸けて戦う前回準優勝国、オランダにももちろん勝つつもりでいる。ピント監督は「本当に私たちは歓喜に満ち溢れているし、この勝利をコスタリカの皆さんに捧げたい。私たちはオランダを他の国同様リスペクトしているが、まだまだ私たちの物語は進んでいくし、勝利に飢えているんだ」。貪欲に勝利を目指す躍進・コスタリカ。“物語”はまだまだ終わらない。


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