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PK失敗のスナイデルは恨み節「アルゼンチンはPK戦のためにプレーしていた」

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[7.9 ブラジルW杯準決勝 オランダ0-0(PK2-4)アルゼンチン サンパウロ]

 悲願の初優勝の夢は、準決勝で途絶えた。オランダは2試合連続でもつれ込んだPK戦の末、アルゼンチンに敗れた。

 先攻のオランダはDFヤン・フラールが一人目のキッカーを務めた。しかし、ゴール右を狙ったキックはGKセルヒオ・ロメロに阻まれる。3人目のMFヴェスレイ・スナイデルもやはりロメロのセーブに遭った。PK2-4。2大会連続の決勝進出はならなかった。

「ナーバスにはなっていなかった。僕は集中していた。でも、こうなってしまったんだ」。フラールは『FIFA.com』のインタビューにそう答えた。「これがスポーツだ。とてもつらい。でも僕は自分の責任から逃げない。言い訳をするつもりもない」。重圧のかかる一人目。その責任の重さを痛感していた。

「僕らはもっと報われてよかった。アルゼンチンはPK戦のためにプレーしていた。僕らは違う。僕らはプレーしようとした」。スナイデルは不満げに言った。「僕はPKを失敗した。つらいよ。でも、120分間の中でつくったチャンスを生かせなかったことのほうがつらい」。120分の間に試合を決められなかったことを悔やんだ。

 オランダは12日の3位決定戦でブラジルと対戦する。しかし、フラールは「僕らは何も手にできずに帰ることになる。タイトル以外に価値はないんだ。確かに3位決定戦はある。でもそれはまた別の話だ」と、気持ちを切り替えられずにいた。

(取材・文 西山紘平)

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