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ドイツ有利を認めるアルゼンチン監督「彼らは後半、流していた」

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[7.9 ブラジルW杯準決勝 オランダ0-0(PK2-4)アルゼンチン サンパウロ]

 準優勝だった1990年大会以来、24年ぶりの決勝進出を果たしたアルゼンチン代表アレハンドロ・サベジャ監督は「歴史的な瞬間だ」と喜びながらも、120分間の試合を振り返り、「タフで、イーブンな試合だった。引き分けが妥当な試合だった」と率直に認めた。

 激闘の代償は大きい。「何人かの選手は足を痛め、疲れ切っている。戦争の結果だ」。そう表現した指揮官は、中3日で臨む決勝は厳しい戦いになると覚悟している。対するドイツは中4日。しかも準決勝ではブラジルに7-1と大勝しており、前半だけで5-0と大量リードを奪う展開だった。

「我々はドイツを相手に、準備期間が1日短い中で戦わなければならない」。ドイツ有利は否定しない。アルゼンチンは決勝トーナメント1回戦のスイス戦も延長戦まで戦い、この日はPK戦までもつれ込んだ。ドイツも決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦は延長だったが、準々決勝のフランス戦、準決勝のブラジル戦と90分で勝ってきている。

「非常に難しい試合になる。我々は2度の延長戦を戦っている。そしてドイツより1日あとに準決勝を戦った。ドイツの準決勝は前半の45分間で決まっていた。彼らは後半、流していた」。指揮官はそう指摘した。

 アルゼンチンが最後に決勝を戦った1990年大会は当時の西ドイツに0-1で敗れている。しかし、最後に優勝した1986年大会は西ドイツを3-2で破っている。史上3度目となるW杯決勝での対決。サベジャ監督は「我々は最大限の努力をし、最後の力を振り絞って戦う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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