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“無敗”の3位を目指すファン・ハール「まだ歴史をつくることができる」

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 12日の3位決定戦でブラジルと対戦するオランダルイス・ファン・ハール監督が11日、記者会見を行い、あらためて大会日程の不公平さを批判した。英『ESPN』が伝えている。

 ブラジルの中3日に対し、中2日で3位決定戦を戦わなければならないオランダ。準決勝アルゼンチン戦後の記者会見でも「相手よりもリカバーの時間が1日短い。これはフェアではない」と嘆いた指揮官の怒りはおさまっていなかった。

「ブラジルは先に試合を行い、我々は1日後に試合をした。これは事実だ。こうした状況のとき、どんなことが起こるかはだれでも予想できるはずだ」

 日程面が不利なだけではない。準々決勝コスタリカ戦、準決勝アルゼンチン戦と、2試合連続でPK戦まで戦ってきた選手の疲労はピークに達している。

「今朝の時点でチームに先発を告げることができなかった。これは私の主義に反することだ。こんなことは初めてだ。まず練習を見なければならない。だれのコンディションが良くて、だれが良くないのかを見極める必要がある」

 試合前日になっても先発を決めることができないのは初めてのことだというファン・ハール監督。しかし、野心は捨てていない。オランダ代表史上初めて、W杯で“1敗”もせずに大会を終えるということだ。

 グループリーグを3連勝で突破したオランダは準々決勝のアルゼンチン戦もPK負けで、延長を含めた120分間では負けていない。3位決定戦でブラジルを破れば、今大会、7試合を戦って負けなかったことになる。

 98年大会もグループリーグを無敗で勝ち上がり、ブラジルとの準決勝もPK負けだったオランダだが、3位決定戦でクロアチアに1-2で敗れ、“初黒星”を喫した。悲願の初優勝という目標は果たせなかったが、別の目的を見定めた次期マンチェスター・ユナイテッド監督は力強く言った。

「我々にはまだここでやることが残っている。まだ歴史をつくることができる。私にとって、これが最後の試合になる。選手たちも私に勝利をプレゼントしたいと思ってくれているだろう。我々には無敗で大会を去る可能性が残っている。7試合負けなしでW杯を終えるということだ」


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