マラドーナ氏:「メッシのMVP受賞は不当」
サベジャ監督の采配にも不満
アルゼンチンのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏は、同国代表FWリオネル・メッシがブラジル・ワールドカップ(W杯)のゴールデンボール(大会MVP)を受賞したのは正当な評価ではないと主張している。
今大会ではグループステージで4ゴールを記録したメッシだが、決勝トーナメントに入ってからは無得点。13日に行われたW杯決勝でもゴールは奪えず、0-0で迎えた延長戦でドイツMFマリオ・ゲッツェが決めた1点が決勝点となってドイツが優勝を飾った。
試合後にはゴールデンボール受賞が発表されたメッシだが、笑顔を見せることなくトロフィーを受け取った。
自身が司会を務めるアルゼンチンのテレビ番組『デ・スルダ』でマラドーナ氏が次のように語ったとして、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
「レオのことは大好きだが、受け取るに見合わない賞を贈られるのは不当なことだ。マーケティングの成果による賞であり、的外れに感じられる。ハメス・ロドリゲスが表彰されるべきだった」
自身は1986年大会で西ドイツを破って優勝し、1990年には逆に西ドイツに決勝で敗れているマラドーナ氏。アルゼンチンの敗戦については次のように思いを述べた。
「この敗戦は心が引き裂かれるように悲しいし、アルゼンチンのために落胆している。だが、確かな足跡を残して、胸を張って大会を終えることができた」
「ドイツは守備の一瞬の隙をついて勝利を収めたが、彼らの方がアルゼンチンを上回っていた時間はなかった。ドイツはアルゼンチンをリスペクトして戦っていたが、そのリスペクトは選手たちがピッチ上で勝ち取ったものだ」
アレハンドロ・サベジャ監督の選手交代には苦言を呈している。
「(エセキエル・)ガライ、(パブロ・)サバレタ、(マルコス・)ロホのパフォーマンスはまさに戦士と言っていいものだった。だが、なぜ素晴らしいプレーをしていた(エセキエル・)ラベッシを下げ、明らかに本調子ではなかった(セルヒオ・)アグエロを入れたのかは疑問だ」
「(エンソ・)ペレスを下げて(フェルナンド・)ガゴを入れるなら、引き分け狙いを意図していることは明白だ。一方で(ミロスラフ・)クローゼをゲッツェに代えるなら明らかに勝利を目指している」
準決勝でドイツに1-7の屈辱的大敗を喫しながらも、宿敵アルゼンチンではなくドイツを応援する様子を見せていたブラジルのファンにも皮肉を述べた。
「彼らは7ゴールを奪われた相手を応援する勇気を持っていた。我々は1失点を喫して決勝に敗れたが、彼らはあの7発を決して忘れることはないだろう」
2014W杯ブラジル大会特設ページ
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アルゼンチンのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏は、同国代表FWリオネル・メッシがブラジル・ワールドカップ(W杯)のゴールデンボール(大会MVP)を受賞したのは正当な評価ではないと主張している。
今大会ではグループステージで4ゴールを記録したメッシだが、決勝トーナメントに入ってからは無得点。13日に行われたW杯決勝でもゴールは奪えず、0-0で迎えた延長戦でドイツMFマリオ・ゲッツェが決めた1点が決勝点となってドイツが優勝を飾った。
試合後にはゴールデンボール受賞が発表されたメッシだが、笑顔を見せることなくトロフィーを受け取った。
自身が司会を務めるアルゼンチンのテレビ番組『デ・スルダ』でマラドーナ氏が次のように語ったとして、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
「レオのことは大好きだが、受け取るに見合わない賞を贈られるのは不当なことだ。マーケティングの成果による賞であり、的外れに感じられる。ハメス・ロドリゲスが表彰されるべきだった」
自身は1986年大会で西ドイツを破って優勝し、1990年には逆に西ドイツに決勝で敗れているマラドーナ氏。アルゼンチンの敗戦については次のように思いを述べた。
「この敗戦は心が引き裂かれるように悲しいし、アルゼンチンのために落胆している。だが、確かな足跡を残して、胸を張って大会を終えることができた」
「ドイツは守備の一瞬の隙をついて勝利を収めたが、彼らの方がアルゼンチンを上回っていた時間はなかった。ドイツはアルゼンチンをリスペクトして戦っていたが、そのリスペクトは選手たちがピッチ上で勝ち取ったものだ」
アレハンドロ・サベジャ監督の選手交代には苦言を呈している。
「(エセキエル・)ガライ、(パブロ・)サバレタ、(マルコス・)ロホのパフォーマンスはまさに戦士と言っていいものだった。だが、なぜ素晴らしいプレーをしていた(エセキエル・)ラベッシを下げ、明らかに本調子ではなかった(セルヒオ・)アグエロを入れたのかは疑問だ」
「(エンソ・)ペレスを下げて(フェルナンド・)ガゴを入れるなら、引き分け狙いを意図していることは明白だ。一方で(ミロスラフ・)クローゼをゲッツェに代えるなら明らかに勝利を目指している」
準決勝でドイツに1-7の屈辱的大敗を喫しながらも、宿敵アルゼンチンではなくドイツを応援する様子を見せていたブラジルのファンにも皮肉を述べた。
「彼らは7ゴールを奪われた相手を応援する勇気を持っていた。我々は1失点を喫して決勝に敗れたが、彼らはあの7発を決して忘れることはないだろう」
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